カナダ砕氷船アムンゼン観測チーム

カナダ砕氷船アムンゼン号航海始まる(2014.9.7)

現在地:アラスカ・バロー
チームメンバー:菊地隆(海洋研究開発機構)、溝端浩平(東京海洋大)、松野孝平(国立極地研/北大院水産)、岩原由佳、伊藤慶造(北大院水産)、小野寺(JAMSTEC)、宇野(MWJ)

航海予定図

写真は、飛行機から撮影したマッキンリー山。ご存知、北米大陸最高峰(6,168m)。

本航海は、日加共同観測として実施される航海です。アラスカ州バローで乗船し、国際共同プロジェクトであるDBOの海洋観測や係留系の回収設置作業をなどをバロー海底谷海域で行った後にカナダ海盆西部に移動。カナダ海盆西部ではセジメントトラップ係留系の回収・設置と海洋観測を行います。その後はカナダ海盆を横断しながら海洋観測とともに海氷観測が予定されています。合せて航海期間中にラジオゾンデによる気象観測も予定されており、日加共同による学際的な観測が行われます。

このうちGRENE北極研究事業関連としては、CTD/採水観測などの海洋物理・生物地球化学観測に加えて、海底堆積物の採取、目視によるクジラなど海生哺乳類の観測が予定されています。これまでの「みらい」「おしょろ丸」の観測では得られなかったカナダ海盆域での観測を行うと共に、ホットスポットの一つであるバロー海底谷でのデータを蓄積することで、海氷環境変動の実態/変化の把握に繋がることを期待しています。

9月7日 アラスカ州バロー入り

前日の9月6日に成田を発ち、バンクーバー経由でアラスカ州アンカレジに入りました。アンカレジは晴れ、気温も15℃程度ととても気持ちいいです。アンカレジでは少しゆっくりして長旅の疲れを癒すと共に、観測のために必要な買い物などを済ませていました。

そして今日、アンカレジ発プルドベイ経由バロー行きアラスカ航空050便で、バローに移動。とても珍しいことに、アンカレジからバローまでのずっと晴天に恵まれ、素晴らしい景色を楽しむことができました。このあとの航海でも、天候・海況・海氷状況に恵まれることを祈って...。