カナダ砕氷船アムンゼン観測チーム

カナダ砕氷船アムンゼン航海観測終了(2014.9.26 松野)

現在地:アラスカ・バロー
チームメンバー:菊地隆(海洋研究開発機構)、溝端浩平(東京海洋大)、松野孝平(国立極地研/北大院水産)、岩原由佳、伊藤慶造(北大院水産)、小野寺(JAMSTEC)、宇野(MWJ)

クグルクツク空港からアムンゼン号と船に戻るヘリコプター

この日は朝から快晴、無風と最高の下船日となりました。朝食後、3人ずつヘリコプターに乗り、たったの2分でクグルクツク空港へ移動しました。簡素な造りの空港の待合室は、下船してきた我々だけでなく、次のLeg3から乗船する乗組員や研究者も加わったため、アムンゼン関係者で占拠されたような状態となっていました。日本に戻る我々は、ケベックシティに帰る乗組員やカナダの各都市に帰る研究者の方々と別れの挨拶をし、帰路に着きました。日本へは、クグルクツク→イエローナイフ→エドモントン→バンクーバー→成田と何度も飛行機を乗り継いで帰りました。

 今回の航海では、事故もなく無事に観測をやり終えることが出来ました。観測成果も係留系の回収成功のみならず、様々な物理、化学および生物データを取得することが出来ました。予定していたものがほぼ全てできたので、研究者の方は皆満足そうでした。今後は、これらの貴重なデータや試料を解析し、今年の9月の北極海の状態を正確に知りたいと思います。