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[プレスリリース]第11回中高生南極北極科学コンテスト
―中学生・高校生の提案を南極・北極へ― 「南極科学賞」「北極科学賞」他を決定

2014年10月15日

情報・システム研究機構国立極地研究所(所長:白石和行)は、第11回中高生南極北極科学コンテストの応募提案の審査を行ない、南極や北極で観測や実験を行う「南極科学賞」「北極科学賞」他を決定しました。

受賞した提案の授賞式と発表会を、平成26年11月16日(日)に「南極北極ジュニアフォーラム2014」として、国立極地研究所にて開催します。

第11回中高生南極北極科学コンテストは、平成26年9月5日を締切として提案を公募した結果、372件・33校(中学校20校、高等学校9校、中高一貫校等4校)の応募がありました。

「優秀賞」、「奨励賞」を選考し、優秀賞の内からそれぞれ南極、北極で実際に観測や実験を行なう「南極科学賞」「北極科学賞」を選定しました。

受賞した提案

【優秀賞・南極科学賞】1件

「空の色と天気・気温・季節の関係」
提案者:千葉県立佐原高等学校 関根 夏由

提案の概要と選定理由
空気が澄んできれいな極地で、天気・気温・季節の変化によって空の色はどのように変化するかを調べるという提案で、空の色と天気を関連付ける発想がユニークである。通常の気象観測の数字に表れない空の色を数値データと比較して議論しようとする点が評価された。

【優秀賞・北極科学賞】1件

「極地におけるソーラークッカーの性能」
提案者:静岡県立沼津東高等学校 藤原 一樹

提案の概要と選定理由
寒冷な極地でソーラークッカーの使用可能性を調べる提案で、自らの冬季における実験に基づいていること、野外行動での実用化に期待できることが評価された。

【優秀賞】3件

(1)「極域の海水に溶解している二酸化炭素の計測」
    提案者:山口県立山口高等学校 化学・生物部(代表:村田 康徳)

(2)「ペンギンの習性」
   提案者:北海道札幌市立宮の森中学校 佐々木 佳穂

(3)「極地に存在する紫外線耐性を持つ微生物の培養」
   提案者:広島県立神辺旭高等学校 山口 美咲

【奨励賞】5件

(1)「極地の環境が与える細胞への影響-ヒトの毛髪の成長について-」
   提案者:神戸大学附属中等教育学校 山仲 健一

(2)「ペンギンの背中はなぜ黒いのか」
   提案者:福岡大学附属大濠中学校 福留 美都子

(3)「南極をエネルギー作成の場にすることを目指して」
   提案者:北海道札幌市立屯田北中学校 バイオエタノール研究グループ(代表:仲谷 蒼祐)

(4)「極地の動物たちの瞳孔の形について」
   提案者:北海道札幌市立宮の森中学校 伊藤 奏楽

(5)「ペンギンのなわばりを考える「パーソナルスペース」」
   提案者:北海道札幌市立宮の森中学校 青木 浩樹

参考

「中高生南極北極科学コンテスト」は、中学生及び高校生から広くアイデアを公募し、審査の上、南極科学賞、北極科学賞を受賞した提案を南極観測隊及び北極での観測をする研究者グループに託し、南極・昭和基地や北極・ニーオルスン基地等で実際に行った結果を提案校(者)にフィードバックするという、研究最前線(国立極地研究所)、南極・北極の現場(観測隊)、そして生徒と教員(教育現場)が連携したもので、他の研究機関ではあまり例を見ないユニークなものであるといえます。
 この取り組みは、文部科学省、日本学術会議、財団法人日本極地研究振興会の後援により実施しています。

南極北極ジュニアフォーラム2014について

日時:平成26年11月16日(日)10:00 ~ 17:00
場所:国立極地研究所 大会議室(〒190-8518 東京都立川市緑町10-3)
次第:受賞提案の表彰
   受賞提案の口頭発表、ポスター発表
   前回受賞提案についての実験報告
   南極・昭和基地との中継による報告 等

*公開なので一般の方も参加できます。事前に下記問い合わせ先へお申し込み下さい

お問い合わせ先

国立極地研究所広報室
TEL:042-512-0655

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