南極隕石800個の分類結果を新たに公表しました
2016年8月10日
南極のやまと山脈、および、セールロンダーネ山地付近の裸氷体で採取した隕石800個の初期分類結果を、「南極隕石ニュースレター(Meteorite Newsletter)Vol.25」として公表しました。
今回公表するのは、2010-2011年と2012-2013年に行われた「日本-ベルギー共同隕石探査」で回収された隕石です。この中には、アングライト(図)などの珍しい隕石が含まれています。南極隕石のほとんどは、太陽系誕生当時にできた微惑星の破片であると考えられており、初期太陽系の形成過程を探る重要な手がかりとなります。
なお、分類した隕石は、今後、世界各地の研究機関へ配分される予定です。
リンク
南極隕石ニュースレター
国立極地研究所 南極隕石ラボラトリー
アングライトAsuka 12209の写真。黒い立方体の一辺は1cm。希少な隕石で、太陽系最古の溶岩として知られる。