大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所

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第13回中高生南極北極科学コンテストの受賞提案を決定

2016年10月7日
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 国立極地研究所

国立極地研究所(所長:白石和行)は、第13回中高生南極北極科学コンテストの応募提案の審査を行い、南極や北極で観測や実験を行う「優秀賞・南極科学賞」「優秀賞・北極科学賞」ほか、各賞の受賞提案を決定しました。また、表彰および受賞生徒による提案の発表等を、平成28年11月13日(日)に開催する「南極北極ジュニアフォーラム2016」の中で実施します。

「中高生南極北極科学コンテスト」は、中学生および高校生を対象に、南極・北極での研究提案を募集するもので、今年で13回目を迎えました。今年は、平成28年6月21日から9月5日の応募期間内に、中学校・高等学校・中高一貫校43校から436件の応募がありました。

9月29日(木)午後、国立極地研究所において審査委員会(委員長:藤井理行 国立極地研究所名誉教授)が開催されました。厳正な審査の結果、「優秀賞・南極科学賞」1件、「優秀賞・北極科学賞」1件、「優秀賞」5件、「奨励賞」5件の受賞提案が決定しました。

「優秀賞・南極科学賞」「優秀賞・北極科学賞」受賞提案は、今年から来年にかけ、南極域・北極域で実験・観察が行われます。また、表彰式および、受賞者による提案内容の発表、南極・昭和基地とのライブ中継による、前年受賞提案の実験報告等を、11月13日(日)に開催する「南極北極ジュニアフォーラム2016」にて実施します。

中高生南極北極科学コンテストについて

「中高生南極北極科学コンテスト」は、中学生及び高校生から広く研究アイデアを募集する科学コンテストです。「優秀賞・南極科学賞」「優秀賞・北極科学賞」を受賞した提案は、南極地域観測隊および北極での観測をする研究者グループによって、南極・昭和基地や北極・ニーオルスン基地などで実験・観察が行われ、得られた実験結果は提案者へフィードバックされます。中高生や教員(教育現場)と、研究者、そして南極・北極の観測現場が連携する、ユニークな取組です。

主催: 情報・システム研究機構 国立極地研究所
後援: 文部科学省、日本学術会議、公益財団法人日本極地研究振興会
募集要項URL: http://www.nipr.ac.jp/juniorcontest/

南極北極ジュニアフォーラム2016について

日時: 平成28年11月13日(日) 10:00~17:00
場所: 国立極地研究所 大会議室 (東京都立川市緑町10-3)
プログラム(予定):
・受賞提案の表彰
・受賞者による提案内容の口頭発表、ポスター発表
・南極・昭和基地との中継による、前回受賞提案の実験報告 等
*受賞者以外の方も参加が可能です。事前に広報室(kofositu@nipr.ac.jp)へご連絡ください。

第13回中高生南極北極科学コンテスト 受賞提案

※各賞において、提案者(グループの場合は代表者)の学年順。学年が同じ場合は氏名の五十音順。

優秀賞・南極科学賞
提案タイトル 提案者名・グループ名 学校名
極地のブルーモーメントは長いって本当? TEAM FLORA PHOTONICS
代表:井戸上 真衣(高3)
青森県立名久井農業高等学校(青森県三戸郡)
優秀賞・北極科学賞
提案タイトル 提案者名・グループ名 学校名
極地の花にネクターガイドはあるか? TEAM FLORA PHOTONICS
代表:福田 将大(高3)
青森県立名久井農業高等学校(青森県三戸郡)
優秀賞
提案タイトル 提案者名・グループ名 学校名
冷たい水の拡散における地形依存性の測定 久保宮 玲於奈(中1) 開成中学校(東京都荒川区)
南極滞在における皮膚常在菌数の変化 星澤 由依(中3) 東洋英和女学院中学部(東京都港区)
昭和基地とその周辺の大気中の微生物数調査 南極の微生物数調査班
代表:桝屋 雅都(中3)
奈良県立青翔中学校(奈良県御所市)
日本産クマムシは、極地で耐性を獲得できるか? 京都府立木津高等学校科学部クマムシ研究会
代表:吉田 美穂(高1)
京都府立木津高等学校(京都府木津川市)
南極と北極のコケと顕花植物から、タンパク質以外の氷結晶阻害物質を取り出す 不凍物質研究班
代表:平重 輝(高3)
奈良県立青翔高等学校(奈良県御所市)
奨励賞
提案タイトル 提案者名・グループ名 学校名
北極・南極にマイクロプラスチックはあるのか マイクロプラスチック
代表:石見 真優奈(高1)
安田女子高等学校(広島県広島市)
ナンキョクオオトウゾクカモメの長距離移動のなぞの解明 與語 文香(高1) 静岡県立沼津東高等学校(静岡県沼津市)
極地の振り子はどう動くのか? TEAM FLORA PHOTONICS
代表:市沢 憲慎(高3)
青森県立名久井農業高等学校(青森県三戸郡)
環境DNA技術を使い極地生物を探る TEAM FLORA PHOTONICS
代表:久保沢 翔太(高3)
青森県立名久井農業高等学校(青森県三戸郡)
ナンキョクミドリナデシコの生態を紐解く 湯淺 隼(高3) 灘高等学校(兵庫県神戸市)
【備考】各賞の説明

○「優秀賞」: 提案が優れていた場合に授与します。
○「南極科学賞」: 優秀賞の中から、南極での研究計画として、特に優れている提案に授与します。本年11月に出発する第58次南極地域観測隊が、南極で実験または調査をします。
○「北極科学賞」: 優秀賞の中から、北極での研究計画として、特に優れている提案に授与します。北極で観測を行う研究グループが実際に北極で実験または調査をします。
○「奨励賞」: 優秀賞に準ずる提案に授与します。

お問い合わせ先

国立極地研究所 広報室
TEL:042-512-0655
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