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第16回中高生南極北極科学コンテストの受賞提案を決定

2019年10月9日

国立極地研究所(所長:中村卓司)は、第16中高生南極北極科学コンテストの応募提案の審査を行い、南極や北極で実験・観測を行う「優秀賞・南極北極科学賞」ほか、各賞の受賞提案を決定しました。また、表彰および受賞生徒による提案の発表等を、2019年11月10日(日)に開催する「南極北極ジュニアフォーラム2019」の中で実施します。

「中高生南極北極科学コンテスト」は、中学生および高校生を対象に、南極・北極で実施したい研究提案を募集するものです。今年は、2019年4月27日から9月6日の応募期間内に、中学校・高等学校等34校から215件の応募がありました。

所内の研究者等による一次審査の後、10月2日の審査委員会(委員長:白石和行 国立極地研究所名誉教授)で二次審査を実施し、「優秀賞」4件、「奨励賞」6件の受賞提案を決定しました。さらに「優秀賞」の中から、「優秀賞・南極北極科学賞」1件、「優秀賞・南極科学賞」2件を決定しました。

今後は、11月10日(日)に「南極北極ジュニアフォーラム2019」を開催し、表彰式および、受賞者による提案内容の発表、南極・昭和基地とのライブ中継による前年受賞提案の実験報告等を行います。さらに、今年から来年にかけ、「優秀賞・南極北極科学賞」を受賞した提案については南極域・北極域で、「優秀賞・南極科学賞」を授賞した提案については南極域で、実験・観測を実施する予定です。

中高生南極北極科学コンテストについて

「中高生南極北極科学コンテスト」は、中学生および高校生から広く研究アイデアを募集する科学コンテストです。「優秀賞・南極科学賞」「優秀賞・北極科学賞」等を受賞した提案は、南極地域観測隊および北極での観測をする研究者グループによって、南極・昭和基地や北極・ニーオルスン基地などで実験・観測が行われ、得られた実験結果は提案者へフィードバックされます。中高生や教員(教育現場)と、研究者、そして南極・北極の観測現場が連携する、ユニークな取り組みです。

主催 : 情報・システム研究機構 国立極地研究所
後援 : 文部科学省、日本学術会議、公益財団法人日本極地研究振興会
募集要項URL: https://www.nipr.ac.jp/juniorcontest/

南極北極ジュニアフォーラム2019について

日時 : 2019年11月10日(日) 10:00~15:00
場所 : 国立極地研究所 大会議室 (東京都立川市緑町10-3)
プログラム(予定):
・受賞提案の表彰
・受賞者による提案内容の口頭発表、ポスター発表
・南極・昭和基地との中継による、前回受賞提案の実験報告 等

※受賞者以外の方も参加が可能です。極地研 広報室までお問い合わせください。

  • お問い合わせフォーム(文中に、ジュニアフォーラム2019の参加についての問い合わせである旨をお書きください)

第16回中高生南極北極科学コンテスト 受賞提案一覧(敬称略)

優秀賞・南極北極科学賞
提案タイトル 提案者名・グループ名 学校名 学年(代表者の学年)
極域のマイクロプラスチックとプランクトン調査 化学・生物部(代表:大塚 天誠) 山口県立山口高等学校 高校1年
優秀賞・南極科学賞
提案タイトル 提案者名・グループ名 学校名 学年(代表者の学年)
アデリーペンギンも隊員さんも,シロクマも“クール”? 富田 慶介 群馬大学教育学部附属中学校 中学3年
水の冷却時に見られる温度変化 工藤 翔 北海道旭川西高等学校 高校3年
優秀賞
提案タイトル 提案者名・グループ名 学校名 学年(代表者の学年)
南極で雷は起きるのか? 中村 聖名 東京都立世田谷総合高等学校 高校3年
奨励賞
提案タイトル 提案者名・グループ名 学校名 学年(代表者の学年)
南極の大気中のNOX、降雪のpH、バイオエアロゾル粒子の量を明らかにする 探究科学1班(代表:世良 葉津葵) 奈良県立青翔中学校 中学1年
南極で快適な睡眠を手に入れる! 馬渕 那菜 神戸大学附属中等教育学校 中学2年
不凍タンパク質のがん治療への応用 田中 菜織 お茶の水女子大学附属高等学校 高校1年
ドローンで隕石を探査できるか 環境班(代表:中堤 康仁) 青森県立名久井農業高等学校 高校2年
酢酸菌由来のセルロース膜を用いた逆浸透膜法による北極の環境改善策 石井 玲 東京工業大学附属科学技術高等学校 高校3年
海氷の塩分濃度の測定は海面上昇の予測につながるのか? 科学研究部化学班南極研究グループ(代表:多留 愛美) 兵庫県立尼崎小田高等学校 高校3年
【備考】

1)各賞の意味
「優秀賞」:優れた提案。
「南極北極科学賞」:優秀賞の中で、南極・北極での研究計画として特に適した提案。本年11月に出発する第61南極地域観測隊、および、北極で観測を行う研究グループが、実際に極域で実験または調査を行います。
「優秀賞・南極科学賞」:優秀賞の中で、南極での研究計画として特に適した提案。本年11月に出発する第61南極地域観測隊が、実際に極域で実験または調査を行います。
「奨励賞」:優秀賞に準ずる提案。

2)審査過程について
国立極地研究所に設置した審査委員会において、一次審査、二次審査の2ステップで審査を行いました。審査では、提案書の内容を独創性および論理性の観点から検討し、「優秀賞」「奨励賞」を決定しました。「優秀賞」のうち、「南極北極科学賞」「南極科学賞」については、南極・北極での実施可能性の観点で審査しました
・審査にあたった委員
一次審査: 国立極地研究所の研究者・職員
二次審査: 所外審査委員(6名)および国立極地研究所の研究者

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