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宙空圏研究グループの西山尚典助教が国際宇宙空間研究委員会(COSPAR)のZeldovichメダルを受賞

2021年1月12日

宙空圏研究グループの西山尚典助教が、宇宙空間の研究に関する国際組織「COSPAR(Committee on Space Research、国際宇宙空間研究委員会)」のZeldovichメダルを受賞することが決まりました。

COSPARは国際学術会議(International Science Council、ISC)の下部組織で、宇宙空間における様々な科学研究を推進するため、1958年に設立されました。Zeldovichメダルは、優れた若手研究者に対し、COSPARとロシア科学アカデミーが共同で授与している賞で、2年に1度、8つの科学部会ごとに1名ずつ選出されます。

橋田 元(はしだ・げん)

昭和基地でゾンデ観測を行う西山助教(手前)

西山助教は、脈動オーロラの微小変動のしくみに関する衛星や地上観測を用いた研究や、南極昭和基地大型大気レーダー(PANSYレーダー)の観測データをもとにした宇宙空間からの高エネルギー粒子の降りこみに関する研究などで顕著な成果を上げたほか、2016年~19年にかけて観測隊員として2度南極に滞在し、昭和基地へ最先端の観測機器(ライダー、赤外分光器)を導入・現地運用するなど、装置開発から観測、データ解析まで多方面に研究活動を進めました。その科学成果が評価され、Scientific Commission-C(地球および惑星の超高層大気の研究と標準大気モデルに関する科学部会)分野の2020年のZeldovichメダルが授与されることに決まりました。

授賞式はオーストラリアのシドニーでハイブリット開催される科学総会の中で2021年1月30日にオンラインで行われる予定です。

外部リンク
COSPAR Zeldovich Medals (英語)
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