南極の大自然を学べる学習ツール「南極eスクール」をWeb公開
iPadだけでなくスマートフォンやPCなどでも利用可能に
2022年9月30日
株式会社ミサワホーム総合研究所
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 国立極地研究所
○ ミサワホーム総合研究所と国立極地研究所による産学協同プロジェクト
○ iPad専用アプリをWeb化、スマートフォンやPCでも使用可能となり汎用性が大幅に向上
○ 子どもたちに南極の世界を身近に感じてもらい、地球環境への興味喚起や意識向上
昭和基地の上空に広がるオーロラ(「南極eスクール」の360度パノラマ画像を平面に展開)
ミサワホームグループのシンクタンクである株式会社ミサワホーム総合研究所(代表取締役社長 千原勝幸)と大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所(所長 中村卓司「以下、極地研」)は、iPad専用であった学習アプリ「南極eスクール」のWeb版を開発し、本日より公開しました。
「南極eスクール」URL:https://nankyoku-e-school.com/
両者は、より多くの子どもたちに極域科学をはじめとした自然科学に関する興味を持っていただくため、産学共同プロジェクトとして、2021年1月に、子どもたちが南極の大自然を楽しく学べるiPad専用アプリ「南極eスクール」を開発し、配信を開始。そしてこの度、汎用性をより高めるために、アプリの機能をそのままにWeb化して公開しました。これにより、iPadだけでなく、iPhoneやandroidなどのスマートフォンやPCなどでも「南極eスクール」をお楽しみいただけます。
ミサワホーム総合研究所と極地研は、「南極eスクール」を通して子どもたちに遥か遠くの南極の世界を身近に感じてもらうことにより、地球環境への興味喚起や意識向上に貢献していきます。
「南極eスクール」の経緯
ミサワホームは1968年の第10居住棟をはじめ、南極地域観測隊員(以下「隊員」)の観測や生活を支える建物を受注、また、極地研に毎年社員を所属させ、隊員の中では数少ない建物のプロとして建設に携わってきました。また、帰国後に極地研と連携して小中学生を中心に、隊員の生活の様子や南極ならではの自然現象などを隊員経験者が自ら伝える「南極クラス」を展開しています。
極地研は日本における南極地域観測の中核機関で、昭和基地と国内の学校やイベント会場を衛星回線で結び南極地域観測隊(以下、観測隊)の活動を伝える双方向ライブ中継や、各種イベントを通じて、南極観測に関する情報を発信しています。また、「観測隊ブログ」では、観測隊の南極での観測や生活の様子をお伝えしています。
ミサワホームは「南極クラス」を院内学級や特別支援学校など、ベッドの上やパーソナルな環境でも対応して開催できるように、極地研協力のもと、2014年6月に限定公開のiPad専用アプリ「南極ウォークビュー」※1を開発。そして2021年1月に、科学的知見を追加してリニューアルし、「南極eスクール」として一般公開しました。そしてこの度、汎用性をより高めるために、iPad専用アプリの機能をそのままにWebサイトに公開しました。
「南極eスクール」では、南極に関する話題を、地理・歴史・生活・生物・地学・宇宙の6分野に分けて紹介しています。それぞれの分野で紹介される360度パノラマ画像が、使用するデバイスに内蔵されるモーションセンサーと連動※2。手にしたデバイスの動きに合わせて画像が動き、まるでその場に居るかのような感覚で南極の景色を楽しむことができます。また、360度パノラマ画像に配置されたポイントをタップすることで、南極に生息する動物たち、太陽が沈まない白夜、隊員が生活する昭和基地内部の様子などに関するパネルがポップアップ。極地研の研究者が監修した解説とともに、それぞれの分野に関する貴重な映像、画像を見ることができます。
360度パノラマ画像に配置されたポイント(◎)
ポイントをタップすると映像や画像のパネルがポップアップ
公開ウェブサイト
「南極eスクール」URL:https://nankyoku-e-school.com/
ミサワホーム総合研究所のウェブサイト、国立極地研究所の南極観測ウェブサイト「広報・教育」からもアクセス可能です。
注
※1:「南極ウォークビュー」は2014年度キッズデザイン賞を受賞しています。(リリースはこちら)
※2:モーションセンサーが搭載されている端末に限ります。また諸条件により作動しない場合があります。なお、閲覧ブラウザは、Googleクロームをお勧めします。
お問い合わせ
(南極eスクール全般について)
ミサワホーム株式会社 管理本部 広報・渉外部 コーポレートコミュニケーション課
(南極地域観測について)
国立極地研究所 広報室
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