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タスマニア州のジェレミー・ロックリフ首相が極地研を訪問

2023年3月16日

2023年3月9日、オーストラリア連邦タスマニア州のジェレミー・ロックリフ首相ら州政府、ホバートの港湾や空港などの南極観測関連業界団体、オーストラリア南極局(AAD)やタスマニア大学の研究者13名からなる代表団が極地研を訪問されました。AADおよびタスマニア大学とは、それぞれ極地研と連携協定を締結して共同研究等を進めており、また、南極観測事業の海洋物理・化学などを実施する東京海洋大学の練習船「海鷹丸」は、南極海航海においてホバートを寄港地としています。

極地研からは11名が参加し、中村卓司極地研所長から研究所について、野木義史副所長から南極観測についての説明を行いました。続いて、代表団からは、豪州の新砕氷船Nuyina就航に伴い南極へのゲートウェイ都市として整備が進められてきたホバートの姿について、例えば、新しい港湾諸施設やホバート空港に隣接する冷凍保管設備建設プランについての紹介がありました。その後、低温室と南極・北極科学館を見学され、最後にタスマニア州と極地研との今後の協力などについて意見交換が行われました。

また、この代表団会合に先立ち、AAD及びタスマニア大学の研究者3名と極地研研究者16名による研究集会が開催されました。両国の研究者間の交流は大変盛んで、日豪の南極・南大洋研究に関する研究ワークショップが2009年以降、3年毎に開催しておりました。しかし、COVID-2019の影響により、この数年、研究者間の交流は制限を受けましたが、今回の集会で、双方の最新の研究計画の紹介に加え、今後の具体的な共同観測や次の集会などに関する活発な議論が交わされました。

ロックリフ首相(前列左から4人目)ら、タスマニア州政府関係者との記念撮影

南極へのゲートウェイ都市ホバートについて紹介するロックリフ首相

AAD、タスマニア大学、極地研研究者による研究集会

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