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ニュースとお知らせ

南極地域観測第Ⅸ期計画(平成30年度〜平成33年度)
「一般研究観測」、「萌芽研究観測」公募要項

平成27年2月27日

南極地域観測第Ⅸ期計画(PDF)(平成28年度~平成33年度)における研究計画の策定にあたっては、第Ⅷ期の研究観測を更に発展させるとともに、新たな分野等の取り込みも考慮して、国内研究者の方々に、広く研究観測計画を募集します。

南極地域観測事業の枠組みとしては、研究観測と基本観測に区分しており、今回は研究観測のうち、「一般研究観測」、「萌芽研究観測」について、Ⅸ期計画中の平成30年度~平成33年度(第60次~第63次)のうち、原則、2年度(2隊次)以内を対象として、公募を実施いたします。

なお、南極観測船「しらせ」の平成30年度~平成33年度の行動計画は、平成28年度(第58次隊)と同様の運航を予定しています。南極における内陸旅行は、夏期に昭和基地から「ドームふじ基地」への往復を2~3回程度行う可能性があります。これらの状況も踏まえ、申請課題、年次計画等を作成ください。

1. 応募期限

平成29年3月27日(月)17:00 厳守

2. 応募方法

一般研究申請書(Word)または萌芽研究申請書(Word)に必要事項を記入の上、下記の送付先アドレスまでE-mailにて送付ください。なお、各ファイルは、配布した形式のまま添付してください。
※PDFファイルへの変換は不要です。

【送付先アドレス: ant-kenkyu@nipr.ac.jp
※宛先:国立極地研究所 南極観測センター 研究支援・環境保護チーム

3. 研究観測代表者の応募資格

以下のいずれかに該当すること。なお、採択時には所属機関に対し、採択結果を通知します。このため、研究観測代表者は、所属機関の長(もしくは所属部局の長)の了承を得た上で申請願います。

研究観測代表者の応募資格

(1) 高等教育機関に所属する研究者

(2)国公私立研究機関、国立研究開発法人等に所属する研究者
 ※申請課題の実施期間中の在任が条件となります。
 (所属機関を異動する場合、上記の応募資格に該当していれば問題ありません。)
 ※大学院生、学生は研究観測代表者にはなれません。
 (共同研究者については、大学院生、学生を含めても構いません。)

4. 各研究観測の概要

①一般研究観測

実施期間:原則、2年度(2隊次)以内
※単年度、及び、連続しない2年度(2隊次)での実施を含む。
※2年度(2隊次)を超える申請も受け付けますが、その必要性について、ピアレビューおよび採否審議において、特に詳しく審査を行います。

応募額:1課題の予算上限は、原則、1年あたり500万円、2年総額1000万円
※2年度(2隊次)での実施を希望する計画で、500万/年を超える場合は、2年間の総額が1000万円以内となるようにして下さい。
※上限額を超える申請も受け付けますが、ピアレビューおよび採否審議において、特に詳しく審査を行います。

採択件数:各分野2~3課題を予定

②萌芽研究観測

実施期間:1年もしくは2年間

応募額:1課題の申請金額の上限は、1年あたり200万円、2年総額300万円
※南極での現場観測を行うための経費のみを計上願います。国内研究に係る経費の計上は不可とします。

採択件数:全体で3課題程度を予定
※一般研究観測、萌芽研究観測ともに、各年度の国の予算を踏まえ、実際の配分金額を決定します。

5. 審査方法(審査方法については、以下をご確認ください。)

審査方法
  • 各申請課題は、その内容等を踏まえ対応する専門部会を指定します。その後、担当する専門部会を通じて外部査読を実施し、内容の独創性・先駆性、科学的意義・有効性等を評価基準としたピアレビューを行います。
  • 各専門部会における評価の考え方としては、現時点では以下を予定しています。
    <評価ランク>
    A:是非とも実施すべき課題
    B:他の観測計画との調整が可能であれば実施を進める課題
    C:実施を見送る課題
  • ピアレビューを基に専門部会で検討を行い、総合的な評価ランク付けを行う。
  • 設営的観点からの実行可能性を検討し、最終的に南極観測委員会における評価を行う。
    ※これらの審査過程や最終段階において、申請課題の実施の可能性を高めるため、複数の課題を統合する等の調整を行う場合もあります。
  • 各専門部会における科学的評価、南極観測委員会での実行可能性の評価を総合的に判断し、南極観測審議委員会で採否を決定します。

※上記、国立極地研究所による採択後、南極地域観測統合推進本部(事務局:文部科学省)において、南極地域観測隊の観測計画として決定されます。

6. 評価項目

採否にあたっての評価項目は、一般研究観測計画提案の評価項目または萌芽研究観測計画提案の評価項目をご確認ください。

7. 研究観測申請や予算計画等における留意事項

  • 申請課題について、既存の重点研究観測や新規応募の一般および萌芽研究観測と内容に重複などが認められる場合、他の一般および萌芽研究観測との再編成や、重点研究観測への組み込み等などについて、適宜、該当する専門部会等において審議の上、再編成や組込を前提として採択する可能性があります。
  • 外部資金を獲得している申請課題は、ピアレビューおよび採否の審議において、より高く評価されます。
  • 国立極地研究所は、南極地域観測事業の中核的実施機関となっています。そのため、予算執行に関しては、研究観測代表者個人や所属機関に対して、配分されるものではありません。研究観測実施にあたり予算を執行する場合、事前に決定した当研究所の対応者が発注等の作業を行います。
  • 予算の使用目的については、南極の現地で実施する研究観測に対しての配分としており、国内での研究(研究成果の分析等を含む)や、研究員等の人件費に充当することはできません。

8. 応募における留意事項(以下、各種資料をご覧ください。)

9. 結果の通知

審査結果は、平成29年6月末日(予定)までに申請書に記載のある研究観測代表者のE-mail宛てに連絡します。

10. その他

平成28年度~平成30年度(第58次~第60次)においては、年次計画(PDF)に沿って一般研究観測および萌芽研究観測が実施中あるいは実施予定です。

(※:表中の平成30年度(第60次)の欄に○の記載のある3年度目(3隊次目)の採択課題の平成30年度(第60次)での実施については、研究観測の進捗状況等を踏まえて、本新規公募と併せて審議されます。)

次回公募は、平成32年度~33年度(第62次〜63次)の追加新規採択課題を対象として、平成30年度の実施を予定しています。

11. 問合せ先

応募書類に関する不明な点などは、以下の問合せ先にご連絡ください。

国立極地研究所 南極観測センター 研究支援・環境保護チーム
電話:042-512-0786
e-mail:ant-kenkyu@nipr.ac.jp

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