先進プロジェクト研究「極地の過去から「地球システム」のメカニズムに迫る〜第四紀の極地環境・大気組成変動の高精度・高時間分解能復元〜」が始動

掲載日:2008年4月1日

 2008年4月1日より、国立極地研究所のフラッグシッププロジェクトとして、先進プロジェクト研究「極地の過去から「地球システム」のメカニズムに迫る〜第四紀の極地環境・大気組成変動の高精度・高時間分解能復元〜」が始動します。
 新たに掘削される北グリーンランドの深層氷床コアおよびすでに掘削された南極ドームふじ基地での氷床コアの解析から、第四紀後期における南極・北極域での気候、大気中の温室効果気体、氷床、南大洋の環境などの変動記録情報を得ることを目指します。

【先進プロジェクト研究概要】
(1)研究課題

「極地の過去から「地球システム」のメカニズムに迫る〜第四紀の極地環境・大気組成変動の高精度・高時間分解能復元〜」

(2)研究目的

 新たに掘削される北グリーンランドの深層氷床コアおよびすでに掘削された南極ドームふじ基地での氷床コアの解析から、第四紀後期における南極・北極域での気候、大気中の温室効果気体、氷床、南大洋の環境などの変動記録情報を得ることを目指します。解析にあたっては、南極の陸上から海底にかけての地形地質データや既存の古環境データ、さらには地球の軌道要素も取り入れ、それぞれの変動の相互関係を具体的に明らかにしていきます。過去の変動記録を正確に復元することによって、気候システムの理解に基づく地球環境変動予測が高い精度で行えるようになります。

(3)グループメンバー
リーダー

本山秀明(教授  雪氷水文学) 研究総括

メンバー 東久美子(准教授 雪氷学)   氷床コア解析・研究
メンバー 川村賢二(助教  古気候学)  氷床コアの気体解析、年代決定
メンバー

三浦英樹(助教  地形学・第四紀地質学)
 南極氷床変動史復元,第四紀の地球環境変動システムのシナリオ研究

 (その他共同研究者)所内14名 所外65名

(所外共同研究者の所属機関:北見工業大学、旭川工業高等専門学校、北海道大学、弘前大学、東北大学、宮城教育大学、秋田大学、山形大学、千葉大学、小山工業高等専門学校、筑波大学、産業技術総合研究所、東京大学、東京工業大学、立教大学、海洋研究開発機構、理化学研究所、神奈川県立大学菅高等学校、気象庁気象研究所、静岡大学、新潟大学大学院、長岡技術科学大学、長岡工業高等専門学校、森林総合研究所、中央農業総合研究センター、富山大学、富山県立大学、信州大学、名古屋大学、京都大学、総合地球環境学研究所、大阪市立大学、奈良女子大学、広島大学、島根大学、高知大学、九州大学)