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第64次日本南極地域観測隊員候補者の公募について

(資料1)

第64次南極地域観測隊『設営部門』公募分野一覧(担当と職務内容・条件)

越冬隊
担当
募集
人数
職務内容
条件
公募
整理番号

調理

2

出発前(国内)は越冬隊の1年分の食材、調理用品、消耗品等の調達を計画的に行い、「しらせ」への物資搭載に備えて全て梱包を行う。

昭和基地では越冬隊30名程度の毎日の調理、調達した食材と予備食をあわせ、年間を通した食材の管理、厨房機器の保守管理、国内向けに定期的な業務報告を書面で行う。

また、越冬中の各種行事等への対応、当直者への調理関連業務の指示や夜勤隊員への夜食提供、各種野外調査における行動食の準備等、基地生活において幅広く対応する。

次隊への準備として、食材の使用状況や必要な調理機器の情報をとりまとめて国内に報告する。次隊が昭和基地に到着※した後は、実務を交えつつ業務の引き継ぎを越冬終了までに確実に実施する。越冬の終了時には全ての食材を消費、厨房機器など業務に関わる物品を整理・清掃の上で次隊に引き継ぐ。帰国時に一年間の業務を報告書にして提出する。

※64次では次隊(65次)本隊の到着に先駆け、別働隊が昭和基地に到着予定であり、その後別働隊が内陸で活動するための食糧を越冬中に準備する。

・調理師免許を取得していること。加えて免許取得後に食材仕入れを含めた十分な実務経験を有し、現に調理業務にフルタイムで従事していること。

・1年間を通したメニューの立案、越冬隊員30名程度(夏期間は短期間ではあるが最大60人程度)への食事の提供が可能であること。

・持ち込んだ食材について、年間を通して適切な管理、計画的な使用ができること。

・厨房機器の取り扱いに習熟し、その保守・管理を確実に実施できること。

・大量の食材・物品調達を予算の範囲内で計画的に実施できること(参考:予算は一人分約80万円×人数分、調達する食材の物資量は梱包容器抜きで平均35tほど)。

・これらの業務を確実に行うべく、PCによる事務作業が問題なくできること。具体的にはワープロソフト、表計算ソフト、メールソフトを使って事務作業並びに国内との連絡・調整・報告が円滑にできること。

S-1

医療

2

出発前(国内)は医薬品や医療機器、衛生材料等の調達を計画的に行い、「しらせ」への物資搭載に備えて全て梱包を行う。また、隊員向けの健康指導及び医療マニュアルの編集等を行う。

日本出発から帰国までの間、主に隊員を対象として医療業務及び健康診断等を行った上で健康管理等を行う。また、医薬品及び医療器具、衛生材料等の管理を行うとともに、衛生管理面では水質検査等を行う。これらについては国内向けに定期的な業務報告を書面で行う。

次隊への準備として、必要な医療機器・医薬品等の情報をとりまとめて国内に報告する。次隊が昭和基地に到着した後は、実務を交えつつ業務の引き継ぎを越冬終了までに確実に実施する。帰国時に一年間の業務を報告書にして提出する。

越冬期間の前後において、内陸調査旅行に同行する可能性あり。また、越冬中に傷病者が発生した場合、緊急搬出に付き添う可能性(早期帰国等)もあり。

・医師免許ならびに臨床経験を有し、現に医療業務にフルタイムで従事していること。

・医療機器や必要な医薬品の物品調達について、予算の範囲内で計画的に実施できること。

・専門外の医療行為に関しても広く対応できることが望ましい。

・専門領域を勘案し、出発前に他領域の訓練を行う可能性あり。

・医学研究を担当する可能性があり、対応できること。

・医薬品等の管理や物品の調達、各種報告について、PCを用いた事務作業が円滑にできること。具体的には、ワープロソフト、表計算ソフト、メールソフト、プレゼンソフトを使って事務作業並びに連絡・調整・報告ができること。

S-2
野外観測
支援
1

出発前(国内)は業務に必要な機器・装備等の調達を計画的に行い、「しらせ」への物資搭載に備えて全て梱包を行う。

また、野外観測に出かけるパーティをはじめとして、隊員への安全面の講習や技術的な訓練を行う。

昭和基地では、基地及び周辺の沿岸・内陸フィールドにおいて、観測・設営計画遂行に必要とされる野外活動の支援を行う。また、それにかかわる安全および計画の管理、それに関わる各種の講習や装備品の管理等を行う。

これらについては国内向けに定期的な業務報告を書面で行う。

次隊への準備として、必要な物品の情報、基地周辺の海氷状況等を詳細にとりまとめて国内に報告する。次隊が昭和基地に到着した後は、実務を交えつつ業務の引き継ぎを越冬終了までに確実に実施する。帰国時に一年間の業務を報告書にして提出する。

越冬期間の前後において、内陸調査旅行に同行する可能性あり。

・本格的な登山経験(国内の厳冬期、海外の高峰、氷河上での行動等)並びに救助に関わる技術・知識を十分に有し、現に登山ガイド等の業務にフルタイムで従事していること。

・昭和基地及びその周辺の海氷上、氷河氷床上での行動において、自らルートを設定し、同行隊員の安全を確保しつつ観測・設営作業に従事できる経験・技術を有すること。

・一般登山者等を対象とした登山技術や知識に関する講習会の主催及び実施経験を有すること。

・国内および昭和基地において、野外活動の安全管理・レスキュー体制の構築並びにカリキュラムを設定した上で隊員への安全教育・講習を行えること。

・ハンディタイプのGPS機器の操作に習熟し、得られたウェイポイント等のデータをPCの地図ソフト等で処理できること。

・登山用品、クライミング用品、キャンプ用品に関連して、特定のメーカーに偏りのない、正確で幅広い知識を有していること。

・観測隊の野外行動は、観測・設営計画に則った行動が中心であることを理解できること。

・装備品の管理や物品の調達、各種報告・データ整理について、PCを用いた事務作業ができること。具体的には、ワープロソフト、表計算ソフト、メールソフト、プレゼンソフト、地図ソフトを使って事務作業並びに連絡・調整・報告ができること。

・選考にあたっては、公益社団法人日本山岳ガイド協会認定登山ガイドⅢ以上の資格または同等の経験を有することを目安とする。

S-3
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