熱・水・炭素交換量観測チーム

熱・水・炭素交換量観測スタート!(2013.7.26)

現在地:ロシア連邦サハ共和国チョクルダ近郊(北緯70度33分、東経148度16分)
チームメンバー:宮崎真、鄭峻介、鷹野真也、イワン・ブラギン、新宮原諒

熱・水・炭素交換量観測装置

チョクルダの街(夜中12時過ぎ)

チョクルダの夏の積雪

蚊の大群

インディギルガ川の魚

2013年6月21日からロシア連邦サハ共和国チョクルダ近郊のタイガとツンドラの境界域にあるKodak(コダック)stationで、地表面における熱・水・炭素の交換量や気温、湿度、風向風速、気圧、降水量、放射量、地温、土壌水分量の観測を開始しました。観測サイトは北緯70度の北極域にあります。北極域では近年の地球温暖化による温度上昇の度合いが他の地域の2倍程度大きくなっています。温度上昇により、今後、植生が変化するかもしれません。今回の観測は、このような地域での環境変化のメカニズムを明らかにするとともに、将来の環境変化予測をするモデルを改善し、より正確に予測するために必要です。

北極域ではこの時期、太陽が一日中、沈みません。ということで、夜中でもまるで昼間のように明るいのです。とはいえ、さすがは北極域で、北極海から100kmと近い観測サイトでは北風の日はこの時期でも10℃以下で、時には雪が降ります。一方、南風の日には20℃近くまで温度が上昇します。温度が高くなると大量の蚊が発生します。観測サイトの横を流れるインディギルガ川の支流では大きな魚が沢山獲れます。写真は観測サイトの様子、夜中でも明るい街の様子、雪が降った時の様子、蚊の大群に襲われた時の様子、川で獲った魚です。