大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所

国立極地研究所ホーム>ニュースとお知らせ

ニュースとお知らせ

極地研に感謝状! 
― 惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)観測機器フライト品の試験に極地研施設を使用 ―

2014年5月14日

機器利用に対応した江尻助教、門倉教授、小川准教授(左から)。
後ろは光学特性評価試験に使われた積分球。

国立極地研究所では、所内の研究者が極域観測を基盤とした総合研究を実施するとともに、所外の研究者に研究設備の貸し出しや試料提供を行っています。

このたび、昨年9月に打ち上げられた惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)の開発において、極地研の研究設備が多大な貢献をしたとして、「ひさき」を運用する(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)から5月に開催されたJpGU(日本地球惑星科学連合)大会時に、感謝状が授与されました。

極地研で実施されたのは、「ひさき」の極端紫外線観測部にあるカメラのフライト品(試作品)の校正試験です。極地研のクリーンルームや積分球などの機器を利用して行われました。さらに、測定時にはその光学特性評価方法について、極地研の研究者が一緒に検討するなど、精度よく測定することに貢献しました。

極端紫外線観測部は「ひさき」の"目"ともいえる重要な装置で、波長が非常に短い「極端紫外線」を用いて、金星や火星、木星といった惑星の大気を観測しています。この観測で、惑星の大気の成り立ちや、大気に影響を及ぼす磁気圏の理解が進むことが期待されています。

今後も極地研は、大学共同利用機関として研究設備の基盤整備を進め、機器の貸し出しや試料提供を通じ、国内外の科学研究に貢献していきます。

ページの先頭へ