国際北極環境研究センターの猪上准教授が日本気象学会賞を受賞
2017年4月4日

猪上 淳 准教授
(撮影:山内 恭 名誉教授、2017年5月30日掲載)
国際北極環境研究センターの猪上淳(いのうえ・じゅん)准教授が日本気象学会賞を受賞しました。同賞は、日本気象学会が、気象学および気象技術に関し貴重な研究をなした者に対して授与するものです。
受賞対象となった業績は、「北極の大気循環および大気−海氷−海洋相互作用の研究」です。猪上准教授は、再解析データの分析や「みらい」での北極観測を通じ、北極海の海氷減少が日本を含む中緯度地域の気象に影響していることを明らかにしました。また、極域予測年(Year of Polar Prediction, YOPP)をはじめとする国際プロジェクトにおいて主導的な立場を務めている点も評価されました。
贈呈式は5月26日に行われます。
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