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ASSW2021・IASC陸域作業部会会合参加報告

報告者:内田 雅己(国立極地研究所/陸域課題)

 表記会議は2021年3月20日・21日に、昨年に引き続き、本年もWeb会議での開催となりました。今回は参加国の時差を考慮したためか、1日あたり2時間、2日間で合計4時間の会議でした。1日の開催時間が短かったため、深夜や早朝に参加する方々の負担は幾分軽減されているようでしたが、十分な議論を行うには時間が不足していました。

 議事次第を確認したのち、チェコ共和国のJosef Elster議長から、今後優先すべき課題について情報提供があったのち、少人数のグループに分かれてブレインストーミングを行いました。研究課題として11項目、陸域科学分科会活動の活発化や広報に関する課題として4項目が挙げられ、今後個々の項目に人員を配置し、活動していく方向になりました。

 IASCの予算を使っているプロジェクト4件の実施状況報告がありました。植生に関するプロジェクト(Arctic Vegetation Archive and Classification)では、ロシアの植生データが新たに加えられたことや、北極圏植物相・動物相保存作業部会(CAFF:Conservation of Arctic Flora and Fauna)のウェブページに情報が掲載されたことについて報告がありました。T-MOSAiCプロジェクト(https://www.t-mosaic.com/)はCOVID-19の影響によりほとんどの活動は制限されたとのことでした。その一方、学会等で100件以上の研究成果や科学雑誌に25報の研究論文の発表があったことが報告されました。

 他にはクロスカッティングプロジェクト申請についての予算配分案に関する議論や次期議長と副議長選挙がありました。議長にはドイツのUlrike Herzschuh氏が選出されました。次回の年次会合は2022年3月にノルウェーで開催するASSW2022で実施される予定です。