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The Arctic Circle Greenland Forum 2022 参加報告

報告者:榎本 浩之(国立極地研究所)

Arctic Circle Greenland Forum (ACGF) 2022は、グリーンランド・ヌークのカトゥアック カルチャー センターで開催されました。2016年の前回のACGFに続いての開催です。2022年のACGFの焦点として、気候と繁栄および地政学と進歩を掲げています。

ACGFには、25カ国以上から400人の参加者、50のセッションで220人の発表者が講演、パネルディスカッションなどを行いました。日本からは外務省竹若北極担当大使、在デンマーク日本大使館大城一等書記官、笹川平和財団(SPF)海洋政策研究所(OPRI)幡谷研究員、角館研究所員、国立極地研究所から榎本が参加しました。フォーラムではOPRIが企画した“THE ARCTIC AND JAPAN: PARTNERS IN RESEARCH AND INNOVATION”が開催され、モデレーターを榎本が務め、下記の通り国内外の講演者による発表、質疑が行われました。

・Sakiko Hataya, Ocean Policy Research Institute(OPRI)/SPF
・Jennifer Mercer, Arctic Sciences Section, NSF
・Lee Miller, Institute of Biology, University of Southern Denmark
・Sten Lund, Ministry of Education, Culture, Research and Church, Greenland
・Lindsay Arthur, Associate Scientist, Stefánsson Arctic Institute

セッションでは、日本の北極政策の紹介につづいて、日本が行ってきた北極研究活動の紹介、米国やグリーンランドとの研究協力、そして2021年に日本が共同開催したThe 3rd Arctic Science Ministerial(ASM3)と今後推進すべき協力活動について紹介が行われました。また、2023年3月に日本で開催されるArctic Circle Japan ForumとISAR-7についても紹介を行い、関心を集めていました。

竹若北極担当大使は、2つのパネルにおいて日本の北極科学の方針や非北極国としての役割などを紹介され、各国の理解や期待を得ることに功を奏していました。
竹若北極担当大使が参加されたセッション、パネルは以下の通りです。

・THE VIEW FROM ASIAにおけるKeynote Speech
・Panel: PEACEFUL COOPERATION IN THE ARCTIC

今年10月にはレイキャビクでArctic Circle Assemblyも開かれ、来年には2013年のArctic Circle設立から10年目を迎えるにあたり、新たな役割などの動きが始まることが予想されます。