EN メンバーズサイト
ログイン

専門家派遣

  1. HOME
  2. 専門家派遣
  3. 会議報告書
  4. ASSW2023・IASC海洋学作業部会会合参加報告

ASSW2023・IASC海洋学作業部会会合参加報告

報告者:菊地 隆(海洋研究開発機構/海洋課題)
川合 美千代(東京海洋大学/海洋課題)

ASSW 2003会期中の2月19日(日)に、IASC海洋作業部会(MWG)会合が開催地のウィーン大学とオンラインによるハイブリッド形式で開催されました。日本からは、現地でJAMSTECの菊地(MWGのVice-chair)、オンラインで東京海洋大学の川合の両委員が参加しました。加えてオブザーバーとしてJAMSTECの八田と張が現地参加しました。参加者数は、現地約40名、オンライン約10名で、活発な議論が行われました。

例年通り、MWGにおける活動の進捗報告と、今後の活動に関する議論が行われました。今回の特記事項としては、国連海洋科学の10年(UN Decade for Ocean Science: UNDOS)における北極に関する取組やArctic GOOS Regional Alliance(GRA)に関する提案など、海洋に関する国際的な取組の北極における活動との関連や実施について議論があったことが挙げられます。既存の活動との調整や資金の問題など調整が必要なことも多く、引き続き議論されることとなりました。なおその後、菊地がArctic GRA task teamに参加することが決まり、GRAの書類作成や議論に貢献することとなりました。またMWGのStrategic planも議論されました。これはASSW 2025で行われるICARP IVのプロセスとも関係したものです。2022年11月にコペンハーゲンで行われたワークショップの報告を元に、引き続きMWGとして対応していく予定です。

日本の活動との関連としては、2023年IASC MWGのFellowとして選ばれたLisa Winberg von Friesenさん(デンマーク)が、2023年みらい北極航海の若手公募採択者として乗船することを彼女の発表の中で紹介されました。この他、ノルウェーや英国の研究者からも、若手公募によりみらい2023北極航海の乗船・観測が可能になったことについて感謝の意が示されました。なおこの若手公募に関しては、1名分の旅費がIASC MWGでカバーされることとなりました。参加予定の大学院生に支給する予定です。

なおMWGの議長・副議長については、引き続きHeidi Kassens(独)がChairを、菊地(日本)とKaren Frey(米)がVice-chairを担うこととなりました。次回のMWG会合は秋に行われます。具体的には、今後日程調整をして決められます。