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ASSW2024・IASC雪氷学作業部会会合参加報告

報告者:竹内 望(千葉大学/雪氷課題)
青木 輝夫(国立極地研究所/雪氷課題)

国際北極科学委員会(International Arctic Science Committee:IASC)の雪氷圏分科会(Cryosphere Working Group:CWG)が、ASSW2024(Arctic Science Summit Week 2024)開催期間中の2024年3月21日に開催されました。ASSW2024の会場は英国スコットランド・エジンバラで、Zoomによるオンラインとハイブリッドで開催されました。会合は、現地時間8:30から15:30までオープンセッション、同日現地時間16:00から18:00までクローズドセッションが行われ、約40名のメンバーが出席しました。

初めにCWGの座長(Shawn Marshall、カナダ)、若手フェローおよび各国のCWG代表の自己紹介が行われました。その後、各国の研究活動状況が報告され、各国ともにほぼ活発な北極での調査、観測活動が行われCOVID-19パンデミック前に戻れた印象でした。CWGの運営方法の議論の後、昨年からICARP IVに向けて改訂を目指しているCWGの科学研究目標(WG Foci)および活動計画(Working plan)についての議論も行いました。さまざまな意見が出ましたが、新しい科学研究目標として、雪氷圏の過去・現在・将来の状況と気候との関係、極端な雪氷現象、雪氷圏と生物圏の相互作用、雪氷圏の人間社会への影響の4つを検討しています。

クローズドセッションでは、CWG予算の状況と、事前に申請のあったCWG活動2件、WG間連携活動(XC)13件の予算配分の検討、決定を行いました。最後に、次期2年間のCWGの座長として英国のKelly Hogan氏を選任し、閉会となりました。