Arctic Science Summit Week 2021への参加
2020年度第1回若手人材海外派遣プログラム参加者
筈見 柊也(北海道大学)
今回、若手研究者海外派遣支援事業に採択していただき、Arctic Science Summit Week 2021への参加を支援していただきました。本来はポルトガルで開催される予定でしたが、コロナウイルスの流行を鑑み、オンライン (Zoom)での開催となりました。会議では、人文学、自然学を問わず、北極圏に関する様々な研究者や組織、団体が集い、複数のセッションに分かれて情報交換や発表を行いました。 私は、26日に開催されたセッション74, Plankton Micribiak Communities and its Functions in a Changing Arcticに参加し、口頭での研究発表を行いました。研究は、グリーンランドのフィヨルドにおいて、低次生態系構造を明らかにすることおよび、それらに対する氷河融解水の流入の影響を解明することを目的としています。他の研究者の方々からの質問やアドバイスもいただき、今後の研究に活かしていこうと考えています。
私の研究対象であるプランクトンについては、メタゲノム解析観測が主流となっており、顕微鏡を用いた手法で行う研究というのは、今後減っていくのではないかと感じました。しかし同時に、私や所属する研究室の武器となる技術でもあると感じました。 本支援制度のおかげで国際学会への参加および発表という非常に貴重な経験を積むことができました。このような機会を与えてくださった本制度、およびArCSⅡ関係者や事務局の方々に対しまして、改めて感謝いたします。