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International Symposium on Plastics in the Arcticへの参加(2021年3月)

2020年度第2回若手人材海外派遣プログラム参加者
山脇 大(JICA専門家,仏事務所)

「ArCSII 若手人材海外派遣プログラム短期派遣支援(実務者)」を頂き,2021年3月2日(火)~4日(水)および8日(月)~9日(火)に開催された,International Symposium on Plastics in the Arctic and Sub-Arctic Regionへ参加した。当該シンポジウムは,近年国際的な注目を集めているグローバルかつクロスボーダー型の環境課題であるプラスチック/マイクロプラスチック問題に焦点を当て,その北極・亜北極地域における最新の動向と課題解決策について報告・検討する国際シンポジウムである。また北極評議会の議長であるアイスランド(任期:2019年5月~2021年5月)政府と北欧閣僚会議が主催し,その他国連環境計画(UNEP)や学術研究機関の共催で開催された。当初はアイスランド首都・レイキャビックで開催予定であったが,欧州における新型コロナウイルス蔓延を受け,ヴァーチャル形式で開催された。

北極開発の現状と課題に関する最新の研究成果およびデータを取得することができたが,その中でも特に地理的近接性という観点からロシアが北極域のプラスチック問題の半分以上に起因する最大の汚染者であるという事実はさることながら,英国が3番目に大きい汚染者であるという研究データは,国連気候変動枠組条約締結国会議(COP26)の議長国として多くの環境・気候変動政策を打ち出している中で,プラスチック問題が今般議題となる可能性を強く示唆しており,これから年末にかけての国際的な環境議論(特にCOP26)をフォローする上でも極めて重要であると思われた。 惜しむらくは,本シンポジウムがオンライン開催となったことで,当初の目的であった人的ネットワーク形成が思うようにいかなかった点であるが,今後このような機会があれば積極的に参加・研究報告していきたいと考えている。

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