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気象雪氷サイエンスカフェつくば「雪氷圏における気候変動と防災気象」を開催しました

2022 年2月13 日(日)に、重点課題②の一環として、日本雪氷学会(関東・中部・西日本支部)日本気象学会(教育と普及委員会)日本気象予報士会と共催で、トークイベント「雪氷圏における気候変動と防災気象」を開催しました。この企画は、研究者が北極や北極域研究、気象・防災についてわかりやすく伝えることで、参加者に北極の環境変化や研究活動、防災に興味を持ってもらうことを目的としています。今回は講師に庭野匡思氏(雪氷課題研究課題副代表者)を迎えました。

  

前半は、グリーンランド氷床の特徴、過酷な環境で行われる観測活動(自動気象観測装置、犬ぞり、スキーを利用した観測など)について紹介しました。また、モデルで計算されたここ数十年の地球温暖化のグリーンランド氷床への影響についても紹介し、現地観測の必要性を語りました。

  

後半は、日本に話題を移し、日本の積雪、気象防災サービスやその開発について紹介しました。その途中で、勝山祐太氏(森林総合研究所)が新潟県十日町市からライブ中継を行い、雪深い現地の様子をリポートしました。さらに、事前収録した十日町試験地で定期的に行われている積雪断面観測の映像を流し、その方法や意義を紹介しました。

今回のイベントには、気象や雪氷に興味のある学生、一般人から気象予報士まで、幅広い年代・職業の人々が参加しました。参加者から出た質問は、2019年に日射でグリーンランドの氷が大規模に融けた理由は何か、日本国内ではどこで断面観測をやっているのか、積雪観測を防災等生活に役立てるターゲットは何があるか、現在の気象情報サービスの改善点など、多岐にわたりました。今回、参加者にはコミュニケーションWEBアプリ「Slido」を利用してもらい、匿名で質問や意見を収集しました。そのためか、短時間で多くの意見や率直なコメントが寄せられ、オンラインながらライブ感のあるサイエンスカフェとなりました。