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第5回ArCS II国際政治セミナー「The politics of knowledge in black carbon mitigation」報告

報告者:成田 大樹(東京大学)
関連課題:国際政治課題

講演のチラシ

2023年2月6日、第5回ArCS II国際政治セミナーにおいて、タンペレ大学のPami Aalto教授が「ブラックカーボン緩和策における知をめぐる政治」について講演を行いました。

燃焼過程で生じる粒子状炭素を意味し、地球温暖化の原因となるブラックカーボンの問題は、フィンランドを含む北極圏における大きな環境問題です。

講演では、フィンランド政府、フィンランド研究開発クラスター、CCAC(Climate Clean Air Coalition:大気汚染と気候変動に関する国際政策枠組み)が採用するブラックカーボン緩和の課題設定に関する内容分析結果が紹介されました。その結果、CCACは他の2つに比べ、アジア諸国政府を含む多様なアクターにアピールするために、問題のフレームを幅広く活用する傾向があることが明らかとなりました。

ディスカッションでは、フィンランドの事例から得られた知見をもとに、日本で脱炭素社会をさらに推進するためにはどのような問題設定が有効かについて、Aalto教授から見解が述べられました。

参考:第5回ArCS II国際政治セミナー「The politics of knowledge in black carbon mitigation」開催のお知らせ