国際フォーラム「GX and DX at North・北方圏におけるGXとDX」報告
報告者:ユハ・サウナワーラ(北海道大学)
関連課題:国際政治課題
「GX and DX at North・北方圏におけるGXとDX」が2023年11月20日~22日に札幌(北海道大学FMIホール)で開催されました。このイベントは、日本(特に北海道)と北欧諸国との産学官連携・協力に基づくものです。ArCS II国際政治課題、北海道大学北極域研究センター、HAI-FES、北海道大学先進ITプロトタイプ研究部門、フィンランドVTT技術研究センター、北海道、北海道ニュートピアデータセンター研究会の共催で行われました。
英語と日本語の同時通訳付きのセミナーには、日本、フィンランド、デンマークから100名を超える参加者が集まりました。このイベントは、2日間のセミナーと、石狩市と苫小牧市での視察で構成されました。
セミナー1日目は、北方地域における再生可能エネルギー生産とスマートエネルギーソリューション、水素、エネルギー貯蔵、CCS(Carbon Capture and Storage:二酸化炭素回収・貯留)に関する新しい取り組み、北海道と北欧諸国におけるスマート農業と林業に焦点が当てられました。セミナー2日目は、環境的に持続可能でエネルギー効率の高いITインフラ、スマートでエネルギー効率の高い都市と建物に関するプレゼンテーションとディスカッションが行われました。また、基調講演では、北極海を横断する光ファイバー・ケーブル・プロジェクトから、グリーン・トランスフォーメーションが北極圏の先住民族に与える人権への影響まで、さまざまなテーマが取り上げられました。
グリーン・トランスフォーメーションとデジタル・トランスフォーメーションに焦点を当てながら、本イベントでは北方圏の環境と地理的状況に注目し、GXとDXに対して北方圏の地域が抱える課題だけでなく可能性も明らかにしました。同イベントは、ベストプラクティスの共有やネットワーキングの場を即座に提供する一方で、さまざまな北方圏・北極圏のステークホルダー間の長期的な協力関係や政策・技術移転にも貢献しようとするものでした。
このイベントはメディアの注目を集め、NHKのニュース などでも取り上げられました。