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グリーンランドにおけるカラスガレイ(Reinhardtius hippoglossoides)を対象とした底延縄漁の情報収集

若手人材海外派遣プログラム参加者:2023年度第1回短期派遣
田中 健蔵(北海道大学)

私は2023年7月28日から8月16日にかけてグリーンランドにおけるカラスガレイを対象とした底延縄漁についての情報を収集しました。この漁業は海面が凍結して船での操業が困難となる冬季に、カイトと呼ばれる鉄板を用いて延縄を伸長する独自の方法をとります。過去の文献に記載はあるものの、詳細な情報がないため解明されていないことが多いです。よって本プロジェクトにより現地でしか得ることができない情報収集を行いました。

滞在中は、現地漁業者にアンケートを用いたインタビューを行い、情報収集をしました。当初はグリーンランド北西部のカナックやシオラパルクの地域のみで行う予定でしたが、移動中の飛行機がスタックしたことにより、西部のイルリサットでもインタビューをすることができました。そこで地域によってカイトや延縄の構造が異なっており、漁業の規模や考え方による違いによる影響であるといった興味深い結果を得ることができました。

(写真1)現地漁業者が用いるカイト
(写真2)記入済みのアンケート用紙

今回の派遣ではArCS II若手人材海外派遣プログラムの援助により、貴重な経験を得ることができました。関係者の皆様には深く感謝いたします。

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