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国際学会(IBFRA 2023)への参加とサンプリング

若手人材海外派遣プログラム参加者:2023年度第1回短期派遣
村上 萌(北海道大学)

2023年8月28日~9月4日まで、国際学会の参加とサンプリングのためにフィンランドに行ってきました。

8月28日~31日には、国際北方森林学会(IBFRA)に参加しました。学会はフィンランドの首都ヘルシンキで開かれ、北方林に関する様々な研究が発表されました。私は森林火災についての研究をしており、今回は「落ち葉の重なり方による燃えやすさの変化」についてポスター発表を行いました。何名かの研究者には私のポスターに興味を持っていただくことができました。私は英語で説明をすることにとても緊張していましたが、ほとんどの研究者の方がやさしい英語で話しくださったので、とてもありがたかったです。投げかけられた質問はどれも的を射たものばかりで、自分では分かったつもりでも、初めて研究の話を聞く人にとっては難しい部分がたくさんあったことに気づかされました。今後は、英語の勉強に力を入れるとともに、分かりやすい研究発表を目指してポスターデザインや結果の示し方を改善していこうと決意しました。

(写真1)学会でのポスター発表の様子

9月1日~4日はヘルシンキ大学の保有する研究林でサンプリングを行いました。私は指導教員である小林 真准教授のサンプリング補助を務め、30本の樹木の幹と根からサンプルを採取することができました。サンプリングを行った森はヨーロッパトウヒが優占する針葉樹林で、足元はコケ類やトナカイゴケなどの地衣類で覆われていました。樹皮の朱色とコケ類の緑色によるモザイクで形成された風景が美しく、よく知った北海道の森林とは違った景色を楽しむことができました。

(写真2)フィンランドの針葉樹林

北方林では、気候変動や地球温暖化の影響による森林火災の深刻化が懸念されています。学会で北方林の生態学的価値を学び、海外の美しい森を体験したことで、今の研究を突き詰めようと思うようになりました。

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