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ArCS IIイベントシリーズ・ワークショップ「どうなる?これからの北極~海氷編~」を開催しました

ArCS IIの最終年度である2024年度は、代表機関の国立極地研究所の南極・北極科学館を中心に、ArCS IIイベントシリーズ「ようこそ、北極へ!」を、年間を通して行います。2024年5月11日(土)には、木村 詞明氏(東京大学 大気海洋研究所)を講師に迎え、小学生を対象としたワークショップ「どうなる?これからの北極~海氷編~」を実施しました。


ワークショップには子供とその保護者41名が参加しました。最初に北極クイズを行い、北極の地理や環境、生き物などについて学びました。次にミッション①として、過去約30年分の北極海の9月の海氷面積を参加者で分担して計算し、その変化を調べました。

ミッション②では、ミッション①の結果をもとに今年9月の海氷面積を予想し、一人一人発表しました。なお、この予想は「ArCS II Kids」のグループ名でSea Ice Outlook(注1) へ投稿し、後日、その結果をArCS IIウェブサイトで報告する予定です。
注1)Sea Ice Outlook:北極海の海氷予測の国際的研究プロジェクトSea Ice Prediction Network(SPIN) が発表する報告書

木村氏は子供たちへのメッセージとして、「じぶんがおもしろいと思うもの」やたくさんの「わからない」を見つけてほしいと伝えました。最後に「北極はかせ」認定クイズを行い、全員が全問正解し「北極はかせ」に認定されました。質問時間には、「北極に住んでいる動物何が好きか。」「北極にはどんな微生物がいるか。」「スライドの北極地図の中の●には海氷がないのか。」「このまま温暖化が進むと北極はどうなってしまうのか。」「海氷に太陽活動の影響はあるか。」など多くの質問が出て、ワークショップ終了後にも質問する熱心な参加者もいました。

子供版参加者アンケートには、「海水の中の塩は凍らずに水だけが凍るとは知らなかった。」「自分の予想と木村さんの予想を比べてみたい。」「北極の氷がとけたら日本にもえいきょうがあることにびっくりした。」「北極の海氷は平均どのくらいで増えたり少なくなったりしているのかを調べたい。」などの感想が寄せられました。また、保護者版アンケートには、「子供本人が手を動かし、自ら参加する時間を長かった点が良かった。」「海氷の融解にはデメリットだけでなく、メリットもあるということが驚きだった。」「小学校で学んでいることが、研究や学問においてどのように活用できるかの実例をワークショップの作業を通じて学べた。」「子供たちがどんどん北極に思いをはせる姿を見て、未来が楽しみに思えた。」などの感想が寄せられ、参加者の北極海や海氷、研究、地球温暖化への興味・関心をさらに引き出すことができました。

 

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