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合同公開講演会「北極航路研究の最前線」報告

報告者:矢吹 裕伯(国立極地研究所 北極海氷情報室)
関連課題:重点課題②

ArCS II北極航路課題の成果報告会と重点課題② 北極海氷情報室 の2024年度フォーラムが、合同の公開講演会「北極航路研究の最前線」として、2024年11月27日に工学院大学新宿キャンパスおよびオンラインでハイブリッド開催されました。現地26名とオンライン55名で合わせて81名の参加でした。

午前は、北極海氷情報室2024年度フォーラムとして、北極海氷情報室とArCS IIの各課題との連携の成果や情報発信、それらのフィードバックを一般の方々にも公開し、幅広い層からのご意見をいただくことで今後の研究や情報発信の方向性を探ることを目的として行い、午後は北極航路課題の2024年度の成果報告会を行いました。プログラムはこちら を参照ください。

午前の部では、「みらい」北極航海2024のために実施した海氷予報とその評価について報告を行いました。まず航海前の計画段階で実施した中期予報による北極海氷の分布や海氷厚に関して発表を行いました。また航海中に実施した航海計画域に限定した10日先までの海氷数値予報の発表、さらには北極全域での10日先までの海氷数値予報の精度に関しての発表などが続き、実際に「みらい」北極航海2024に参加した乗船研究者や船舶運航者からの評価を得ました。質疑応答では、活発な情報交換が行われ、またアンケートの実施により広範囲な意見を参照することができ、貴重な情報交換の場となりました。

午後の部では、北極航路課題で実施してきた、航行支援のための海氷情報生成機器の開発に関する成果、北極海環境を考慮した氷海船舶のリスク評価とそれに基づくルール化に関しての成果、北極海における油流出によるリスク評価とその対策に関しての成果、気候変動を考慮しての北極航路利用の経済評価に関しての成果の報告が行われ、最終成果へのまとめの状況が報告されました。

また特別講演では、今後北極海に関して実施すべき研究課題に関して詳しく紹介され、北極航路課題にとって貴重な情報となりました。

参考:合同講演会「北極航路研究の最前線」開催のお知らせ