IASC北極氷河ネットワークの年会合を北海道ニセコで開催
報告者:杉山 慎(北海道大学)
関連課題:沿岸環境課題
2025年1月21~24日、北海道ニセコ町でIASC北極氷河ネットワークの年会合を開催しました。1994年から毎年各国で開催されるこの会合は、北極域での氷河変動に関する研究発表と議論を目的としたもので、日本での開催は初めてとなります。海外15カ国47名を含めた約60名の研究者が(写真1)、3日間にわたって33件の口頭発表と24件のポスター発表を行い議論を繰り広げました(写真2~4)。

特にIASCが主導するWG間のクロスカッティングに関する特別セッションでは、「北極域の陸域雪氷の変動が社会に与えるインパクト」をテーマに、防災科学技術研究所の山口研究員とオスロ大学のRegine Hock教授による基調講演が行われ、雪氷変動の社会影響が熱心に議論されました。最終日には豪雪で知られるニセコ連峰の山々で、地元山岳ガイドの案内で積雪観測のエクスカーションを実施(写真5)。北海道の雪と山を満喫しました。本会合は、IASC、WCRP CliC、観光庁、ArCS IIの予算支援を受けて実施しました。



