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第3回ArCS II公開講演会『海から見た北極~若手研究者と学生が語る~』を開催しました

2023年11月19日(日)に、第3回ArCS II公開講演会『海から見た北極~若手研究者と学生が語る~』を、東京お台場の日本科学未来館・未来館ホールにて開催しました。公開講演会の参加者は126名で、20代以下が4割を占めるなど、前回の公開講演会に引き続き若年層の参加が目立ちました。

公開講演会の登壇者の集合写真

 

第1部は、「北極海の氷の下では、いま何が起こっているのか?」と題し、渡邉 英嗣氏(JAMSTEC)が、北極海とそこで行われている海洋研究の概要を紹介しました。北極海の海氷減少や水温分布の変化が海洋生態系に与える影響や、海洋プラスチックの移動経路を明らかにするために、さまざまな観測手法を用いて研究していることを紹介しました。また、研究のさらなる発展のために、砕氷能力を持つ北極域研究船の就航への期待を語りました。

 

第2部は、「北極海観測の最前線」と題したパネルディスカッションを行いました。2023年度「みらい」北極航海の首席研究者・藤原 周氏(JAMSTEC)がモデレーターを務め、パネリストには乗船者の小平 翼氏(東京大学)、佐藤 和敏氏(国立極地研究所)、深井 悠里氏(JAMSTEC)、八田 真理子氏(JAMSTEC)が登壇し、自身の研究や「みらい」で行った観測活動について紹介しました。また、それぞれの視点から、今後の北極域研究に期待したい展開や挑戦してみたいことを語り合いました。

 

第3部は、「私たちはなぜ北極に行ったのか?~おしょろ丸北極航海~」と題したパネルディスカッションを行いました。おしょろ丸公開実習に参加した中山 由美氏(朝日新聞)がモデレーターを務め、パネリストには乗船研究者として本航海を主導した上野 洋路氏(北海道大学)と野村 大樹氏(北海道大学)、そして実習参加学生8名が登壇し、航海での体験を写真や動画を交えて紹介しました。また、学生が公開実習に応募した動機、北極航海で得られた経験やこれからの抱負などについて、それぞれの視点で語り合いました。

 

講演会ではインタラクティブツールも利用しながら来場者との質疑応答が行われました。また、ロビーではみらいやおしょろ丸の北極航海の様子をスライドショーで上映し、北極海で採集した泥などを展示しました。

参加者からは、「第1部の講演はとてもわかりやすく、かつ興味深かった」、「さまざまな分野の研究がみらい船上で行われていてビックリした」、「皆さんの北極圏や各自の研究への愛や熱意がすばらしいと思った」、「大学院で北極域に関わる研究がしたい気持ちが大いに高まった」、「将来極域の研究者になることが目標なので実際に行った人たちの話を聞くことができたのはすごく良かった。夢に近づけるように大学受験をこれから頑張りたい。」などの感想が寄せられました。

 

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