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ニュースとお知らせ

平成29年(2017年)度 教員南極派遣プログラム 実施要項

2016年12月26日

情報・システム研究機構国立極地研究所では、平成29年11月に日本を出発予定の第59次南極地域観測隊夏隊に同行し、昭和基地から「南極授業」を行う教員を募集します。

このプログラムは、極地の科学や観測に興味を持つ現職教員を南極昭和基地に派遣し、衛星回線によるTV会議システムを利用して、現地から、派遣教員が企画する「南極授業」を行うものです。これは、文部科学省(南極地域観測統合推進本部事務局)と連携して実施するもので、派遣教員には、この「南極授業」や帰国後の活動を通して、国内の小・中・高等学校等の児童生徒や一般国民に向けての、南極に関する理解向上につながる様々な情報発信をしていただくこと、そのための知識習得や自己研鑽をしていただくこと、を期待しています。

重要:応募するにあたって

平成29年度予算が成立していないため、その後の計画変更等により公募内容が変更されることがあります。その場合、公募開始後であっても募集が中止となる可能性があります。

また、昭和基地周辺の海氷状況は毎年変化しており、南極観測船「しらせ」の砕氷航行をはじめ物資輸送など観測隊の計画遂行に影響を及ぼしています。特に物資輸送は最重要事項であり、輸送の状況によって観測・設営計画が縮小・中止となる可能性があり、教員派遣プログラムに直接的な影響をおよぼします。応募の際は、このような事情からプログラム内容が当初計画から変更される可能性があること、昭和基地への派遣期間が変更となる可能性を含んでいることを御承知置き下さい。

1. 応募資格

(1)日本国内の小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校に勤務する現職教員であること。
(2)極域の科学と極地観測等に興味と関心をもっていること。
(3)次の事項を含めて、南極昭和基地からの「南極授業」の企画が提案できること。
   ①南極の自然、観測隊員の業務姿、南極観測の意義等についての情報発信
   ②児童生徒の南極の自然への理解、興味・関心の向上、地球環境、国際協調に関する意識の向上
(4)所属する学校長の推薦と派遣の許可が得られること。
(5)公立学校所属の場合は、所管の教育委員会の推薦、私立学校、国立大学附属校所属の場合は、法人代表者の推薦が得られること。
(6)心身とも健康であり、南極地域での行動に耐えうる体力の持ち主であること。
(7)年齢、性別は問わない。

2. 募集期間

平成28年12月26日(月)~平成29年2月14日(火)

(応募には、教育委員会や学校長等の推薦が必要です。応募に際しては、この点にご留意いただき、募集期間内にご応募下さい。)

3. 派遣予定人数

1~2名

4. 派遣期間(予定)

平成29年11月下旬〜平成30年3月下旬
(昭和基地での滞在期間:平成29年12月下旬~平成30年2月初旬)

5. 選考方法

応募者の学校がある都道府県の教育委員会、指定都市教育委員会、私立学校及び国立大学附属学校から推薦があった者について、国立極地研究所に設置する選考委員会で選考します。選考は、書類審査により実施します。選考の過程で面接を実施する場合があります。

6. 選考基準

応募者が作成した「南極授業」計画案の実現性、実効性、着眼点等から総合的に選考します。

7. 選考結果の通知

推薦された教育委員会、私立学校または国立大学附属学校を通じて通知します。

8. 応募方法

(1)派遣応募者(各教員)が、以下の書類を作成し所属する学校へ提出する。
① 参加申込書(別紙様式1 Word / PDF
② 履歴書(別紙様式2 Excel / PDF)(A3両面で作成)
③「南極授業」計画案(南極昭和基地から自分ならこのような授業をするという内容の2回分の授業計画)をA4用紙2枚以内(裏面利用可)にまとめたもの(様式自由)
・「南極授業」は、昭和基地から、衛星回線によるTV会議システム等を利用して行います。(この授業の時間は、1回45分程度)
※南極で行う授業回数についてはまだ決まっていません。

④健康状況の分かる書類
下記の書類を準備してください
 1)所属先等での直近の健康診断結果(写可)
  (無い場合はお手数ですが、受診医療機関で結果の再発行をお願いします。)
 2)現在かかっている病気等がある場合はその診断書(写可)
 3)健康調書(教員南極派遣プログラム用)(別紙様式3 Word / PDF

(2)派遣応募者(各教員)が所属する学校が、下記の要領で書類を提出する。
① 公立学校の場合
派遣応募者が所属する学校長が、推薦状(様式自由)及び許可書(別紙様式4 Word / PDF)を添えて、上記(1)の書類を学校がある都道府県の教育委員会または指定都市教育委員会または中核市教育委員会に提出してください。
② 私立学校、国立大学附属学校の場合
派遣応募者が所属する学校長が、推薦状(様式自由)、許可書(別紙様式4 Word / PDF)及び、法人代表者の推薦書(別紙様式5 Word / PDF)を添えて、上記書類を直接、国立極地研究所に提出してください。

(推薦状について)
・ A4サイズ1枚以内とし、書ききれない場合は裏面を利用すること。
・ 応募者の氏名及び推薦状作成者の住所、氏名、電話番号(メールアドレス)、作成年月日が明記されていること。
※場合によっては推薦状作成者に連絡することがあります。
・ 推薦理由には協調性や適応能力などの資質、「南極授業」を実施するに当たって必要とされる知識・能力のレベルについて分かりやすく記載されていることが望ましい。
・ 推薦状は、必ず推薦状作成者本人の自筆の署名をし、封筒に入れ封印を押したものに限ります。開封無効。本文のワープロ作成可。

(3)公立学校のみ
各都道府県の教育委員会及び各指定都市教育委員会は、中核市教育委員会経由で推薦があった応募者をふくめ派遣候補者を選出し、推薦書(別紙様式6 Word / PDF)を付して(1)及び(2)の書類とともに国立極地研究所に提出してください。

9. 応募書類の送付先

〒190-8518 東京都立川市緑町 10-3 国立極地研究所広報室
(封筒の表に「教員南極派遣プログラム応募書類」朱書きのこと。)
※平成29年2月14日(火) 17:00 必着

10. 応募するに当たっての留意事項

南極地域観測隊の同行者であっても、観測隊員と同様の環境下での行動をすることになります。観測隊員の公募要項に示されている事項を抜粋しますので理解したうえで応募してください。

(観測隊員の公募要項から抜粋)
南極は極寒、強風、文明国からの隔離など厳しい環境であり、南極での行動中は、文明国と隔離された閉鎖社会となり、国内とは異なる条件下におかれることとなります。職務に必要な専門的知識・経験を有することはもとより、心身ともに健康で協調性があり、歴史ある国家事業に従事する観測隊員としての自覚と責任を持てることが条件となります。詳しくは、以下を確認し御理解下さい。

① 南極地域観測隊員として観測事業に携わることについての説明(参考資料1
② 南極における医療の現状と限界についての説明(参考資料2

11. 経費について

派遣に関する以下の経費は、国立極地研究所が負担します。

(1)航空運賃:成田(羽田)空港からオーストラリアの往復航空運賃(空港施設利用料、空港税等を含む。)
 ※出入国のためのパスポートは一般旅券となりますが、新規のパスポート取得申請にかかる費用は個人負担となります。
(2)派遣者の居住地(または勤務先)から成田(羽田)空港までの往復交通費
(3)食費:「しらせ」乗船中ならびに昭和基地滞在中の食費
(4)身体検査費
(5)事前訓練(夏期訓練:6月中旬〜下旬、1週間程度)参加旅費
(6)国立極地研究所(東京都立川市)での事前打ち合せ(全3回)参加旅費
(7)帰国報告会参加旅費
(8)衣類・装備経費:観測隊員に準じた衣類・装備類を支給(一部は貸与)

※派遣教員の給与や代替教員を置く場合の経費については、派遣元となる学校、教育委員会の負担となります。

12. 候補者となった場合

(1)南極地域観測隊員と同等の身体検査を受診していただきます。(検査項目:別途通知)

(2)身体検査の合格後に、南極地域観測統合推進本部(本部長:文部科学大臣)に推薦し、所要の手続きを経て第59次南極地域観測隊同行者として決定します。

(3)国立極地研究所が実施する事前訓練及び事前打ち合わせに参加してください。
特に、6月中旬〜下旬に実施する夏期訓練に参加し、観測隊の活動計画を十分承知していただく必要があります。

(4)帰国後は、活動状況のレポート、将来にわたっての提言等を国立極地研究所に提出することのほか、日本極地研究振興会および国立極地研究所等の広報誌等への寄稿、南極を題材にした教材作成について協力をお願いする場合があります。また、国内の小・中・高等学校等の児童生徒および一般国民に向けて、南極に関する理解の向上のための講演など情報発信をお願いします。

13. 今後のスケジュール(予定)

平成28年

12月26日

本公募開始

平成29年
2月14日 応募締め切り、審査開始
3月初旬 書類選考結果通知を郵送
3月中旬以降 派遣候補者身体検査、健康判定
(健康判定の終了後、南極地域観測統合推進本部(文部科学省)に候補者として推薦)
6月中旬頃 第59次南極地域観測隊同行者に決定
6月中旬〜下旬 第59次南極地域観測隊夏期総合訓練
8月下旬以降 事前打ち合わせ会(延べ3回)
11月下旬 第59次南極地域観測隊成田空港を出発
西オーストラリア州フリーマントル港にて「しらせ」に乗船、南極へ向かう
平成30年
2月初旬 南極授業
2月中旬 第59次南極地域観測隊夏隊(同行者を含む)及び第58次南極地域観測隊越冬隊、昭和基地を出発
3月下旬 第59次南極地域観測隊夏隊(同行者を含む)及び第58次南極地域観測隊越冬隊、オーストラリアから空路帰国

14.その他

(1)問い合わせ先
 国立極地研究所広報室
 メール: kofositu@nipr.ac.jp / 電話:042-512-0655 / FAX:042-528-3105
 〒190-8518 東京都立川市緑町10-3
(2)この要項に定める項目のほか、派遣に必要な事項は国立極地研究所が定める。
(3)このプログラムは、財団法人日本極地研究振興会の共催で実施する。

【個人情報の取り扱い】
本募集に関連して提出された個人情報については、選考の目的に限って使用し、選考終了後は、採用された方の情報を除き全ての個人情報は責任を持って破棄します。

(別紙様式)
 教員南極派遣プログラム参加申込書(別紙様式1 Word / PDF
 派遣応募者履歴書(別紙様式2 Excel / PDF)(A3両面で作成)
 健康調書(教員南極派遣プログラム用)(別紙様式3 Word / PDF
 学校長作成の許可書(別紙様式4 Word / PDF
 法人代表者作成の推薦書(別紙様式5 Word / PDF
 教育委員会作成の推薦書(別紙様式6 Word / PDF
 「南極授業」計画案(様式自由)
 学校長が作成する推薦状(様式自由)

(参考資料)
 南極地域観測隊員として観測事業に携わることについての説明(参考資料1
 南極における医療の現状と限界についての説明(参考資料2

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