公開利用研究の公募について ―第57次日本南極地域観測隊での実施に向けて―
平成26年12月12日
国際地球観測年1957-1958年(昭和32-33年)を契機に開始された日本の南極地 域観測事業では、昭和52年から5年(第Ⅶ期にあっては4年)を一区切りとする中期的な計画を基に、各年度の実施計画を立案してまいりました。現在実施中の南極地域観測第Ⅷ期計画(平成22-28年;第52次-57次)については、6年間を単位とする中期計画に基づいた枠組みで実施しております。
第Ⅷ期計画では、「公開利用研究」という新たな研究観測のカテゴリーを導入し、極地研究所関連プラットフォームを活用した研究希望に対応しております。
公開利用研究は、南極地域観測事業の枠外で実施される計画です。大学共同利用機関として、研究者の自由な発想を源泉とする学術研究を推進する役割を担っております国立極地研究所が、6か年にわたる事業計画に載らない、機動的な計画を募集するものです。
大学等の研究者が事業計画の枠組みに縛られることなく南極の科学的価値を最大限に活用し、かつ比較的短期間に集中して研究を推進することを目指しています。
研究者は必要な経費を負担した上で、南極地域観測事業のプラットフォーム(観測船、基地等の施設・設備)を利用し、研究を実施することができます。
公開利用研究については、以下のとおり受け付けます。
右のページから確認ください > http://polaris.nipr.ac.jp/~cfap/NKC/?page_id=98
現在準備中の第57次隊での公開利用研究実施については、夏期間(南極での活動期間平成27年12月中旬-平成28年2月上旬、なお船上観測は、平成27年12月上旬-平成28年3月中旬)に単年度で実施する研究観測で、課題数として数件、募集総人数として数名程度を想定しておりますが、受付の締め切りを平成27年2月27日(金)とさせていただきます。
とくに新たな研究については、所内教員・対応分野コーディネーターが事前確認を行いますので、応募前にご相談ください。なお、対応分野のコーディネーターの問い合わせ先については、下記を確認ください。
国立極地研究所南極観測センターでは、提供するプラットフォームの許容限度や日程などを含め、当該隊での実行可能性の観点から第一次審査を行った後、実行可能性の高い計画については改めて確認する機会を設けたいと考えております。最終的には、国立極地研究所南極観測審議委員会で審議し、平成27年10月頃 に決定する予定です。
申請代表者の資格
1)大学及びその他の教育研究機関に所属する教員及び研究者(大学院学生及 び学生は除く) 。
2)国公私立研究機関、独立行政法人研究機関等に所属する研究者。
3)上記に準ずる者
参加者の資格と留意事項
1)参加者は、万一の場合を想定し、観測作業上の事故に注意し、対処できる保険などを準備していただきます。職員採用などによる身分保障はいたしません。 なお安全確保には組織として努力いたしております。観測隊への同行者となりますが隊員に準ずる者として、「南極地域観測隊員として観測事業に携わること」についての説明を参考にしてください。
2)南極における医療の現状と限界を事前に確認・了解していただいております
申込締切(57次で実施を希望する計画)
平成27年2月27日(金)必着
申込方法
WEB上にてご登録ください > http://polaris.nipr.ac.jp/~cfap/NKC/?page_id=98
申込・問合せ先
申し込み・公開利用研究全般に関する問い合わせ
〒190-8518 東京都立川市緑町10-3
国立極地研究所 南極観測センター 副センター長代行:橋田 元
TEL:042-512-7711 FAX:042-528-3563
E-mail: phase_viii_JARE@nipr.ac.jp
分野別の問い合わせ
国立極地研究所 南極観測センター コーディネーター
宙空部門 堤 雅基
気水部門 本山 秀明
地圏部門 土井 浩一郎
生物部門 工藤 栄
E-mail(共通): phase_viii_JARE@nipr.ac.jp