大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所 南極観測のホームページ

昭和基地の管理を第57次越冬隊に引き継ぎ

2016年2月8日掲載

2月1日午前9時30分(日本時間同日午後3時30分)より、門倉昭第57次観測隊長、宮崎好司しらせ副長、岳本宏太郎しらせ航海長並びに第57次夏隊員、同行者、しらせ乗員の立ち会いのもと、第56次越冬隊(三浦英樹越冬隊長ほか25名)から第57次越冬隊(樋口和生越冬隊長ほか29名)への昭和基地管理引き継ぎのためのセレモニーである「越冬交代式」が執り行われました。

新たに基地の管理を引き継ぐ第57次隊は、昨年に引き続き「しらせ」昭和基地接岸により、燃料・物資・車両などすべての輸送を1月22日までに完了し、基地の燃料備蓄を回復させるとともに、約1ヶ月半の夏期オペレーションでは大型大気レーダーや風力発電装置などの施設整備、並びに野外での観測を順調に進めることができました。

交代式を終えた第56次越冬隊は、2月1日午前11時(日本時間同日午後5時)過ぎに、第57次隊員らの盛大な見送りを受けて10名が基地内ヘリポートから復路航行中の「しらせ」に向けて飛び立ちました。残り16名も15日頃までに順次基地を離れ、帰国の途に就く予定です。

2月下旬には、第57次越冬隊のみでの越冬生活の開始を宣言する「越冬成立」が行われる予定で、この日をもって正式な越冬交代となります。来年2月までの一年間、女性隊員5名を含む、30名の第57次越冬隊員により、昭和基地の維持運営を行うとともに、観測を継続して実施します。


握手をする三浦英樹第56次越冬隊長(中央右・オレンジ色ヘルメット着用)と樋口和生第57次越冬隊長。

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