大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所 南極観測のホームページ

昭和基地最終便

2016年2月17日掲載

2016年2月14日、南極昭和基地で今夏の観測計画がすべて終了し、最後まで昭和基地に滞在していた第56次越冬隊員8名と第57次夏隊員・同行者19名は、ヘリコプターにより昭和基地を離れ、北方約15マイルの定着氷域(南緯68度53.9分、東経38度57.4分)に停留中の南極観測船「しらせ」に移動した。これにより、30名の57次越冬隊員による一年間の越冬観測が開始した。

この日、午前中から帰国する56次越冬隊員や57次夏隊員・同行者をはじめ、見送りの57次越冬隊員らが昭和基地ヘリポートに続々と集まり、約2ヶ月間に及ぶ厳しい環境での夏期作業の苦労をともにした仲間との最後の別れを惜しんだ。到着した「しらせ」船上では、大鋸艦長以下乗員が整列して出迎え、一年間の越冬観測を終えた隊員の無事の帰還を歓迎した。

「しらせ」には、56次越冬隊26名全員、57次夏隊・同行者34名全員が移動し、これから復路の海洋・船上観測を行いながら帰路につくことになる。

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