大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所 南極観測のホームページ

昭和最終便

2018年2月15日掲載

2018年2月12日、南極昭和基地で今夏の観測計画がすべて終了し、最後まで昭和基地に滞在していた第59次夏隊同行者2名が、昭和基地より18.7マイル沖に停留中の南極観測船「しらせ」に移動した。これにより、32名の59次隊越冬隊員による一年間の越冬観測が開始した。

この日、午前中から見送りの59次越冬隊員らが昭和基地ヘリポートに続々と集まり、約2ヶ月間に及ぶ厳しい環境での夏期作業の苦労をともにした仲間との最後の別れを惜しんだ。

「しらせ」には第58次越冬隊33名、第59次夏隊・同行者42名全員が移動し、これから復路の海洋・船上観測およびアムンゼン湾露岩域における調査を実施し、帰路につくこととなる。

なお、輸送については、以下の通り全て完了している。

「しらせ」と昭和基地との間の主な輸送作業
  • 雪上車による夜間の氷上輸送:12月25日夜から1月5日朝まで
  • 「しらせ」タンクと基地側貯油タンクとの間の24時間連続のパイプライン燃料輸送(バルク輸送):12月23日から25日まで
  • 「しらせ」搭載ヘリコプターによる、59次隊持込み物資と58次隊持帰り物資の空輸:12月20日から2月12日まで
昭和基地搬入量
燃料等 613トン
食糧 67.5トン
その他(観測・設営物資等) 301トン
総量 981.5トン

持ち帰り物資:58次隊の越冬中に取得された観測資料や保管されていた廃棄物を含む総量183トン

昭和基地ヘリポートで見送り

昭和基地ヘリポートで見送り2

氷上輸送

氷上輸送2

空輸

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