大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所 南極観測のホームページ

昭和基地沖での主な物資輸送作業を終了(第60次南極地域観測隊)

2019年1月25日発信
2019年1月29日掲載

昭和基地沖に接岸している「しらせ」と昭和基地間の主な輸送作業が、1月17日に完了しました。

12月25日から12月27日までは「しらせ」燃料タンクと基地側貯油タンクとの間の24時間のパイプライン輸送(燃料ホース輸送)を、12月27日未明から1月8日早朝にかけて合計7夜、大型物資の氷上輸送(送り込み・持ち帰り)を実施しました。さらに1月10日からは空輸期間として、「しらせ」搭載ヘリコプターによる60次隊越冬物資の昭和基地への送り込み、59次隊物資の「しらせ」への持ち帰り空輸を行いました。

送り込み輸送の最終日となった1月14日の最終便では60次越冬隊への「激励メッセージ」付の物資パレットが昭和基地へ送られました。空輸期間最終日の1月17日には、この期間の最終便となる持ち帰り物資が「しらせ」に送られ、輸送作業の終了を皆で祝いました。

この後も引き続き、60次の夏期観測や、59次隊と60次隊の間での業務引継ぎなどが行われます。2月に入ると59次越冬隊員と60次夏隊員・同行者は順次「しらせ」に帰還し、帰国の途につく予定です。

【昭和基地搬入量】総量:998.6トン
内訳 燃料等:656.4トン
食糧:70.3トン
その他(観測・設営物資等):271.9トン

【持ち帰り物資※】総量:380.6トン
(越冬中に取得された観測資料や保管されていた廃棄物と、一部は60次夏期間の観測サンプル)
※持ち帰り輸送は一部の物資が残っており、2月上旬までに再び実施予定である。

「激励メッセージ付き」の荷物を持つ原田尚美・夏隊長(右)と堤雅基・隊長兼越冬隊長(左)。

「激励メッセージ付き」の荷物。

持ち帰り物資氷上輸送。

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