昭和基地を出て今日で5日目。S122という昭和基地からおよそ200キロメートル内陸に入った場所で、ふと空を見上げると太陽に暈がかかった“ハロー”と呼ばれる現象をみることができました。ここでも、雪尺網の観測を行っていました。朝から天気もよく、一日でおよそ60キロメートほど前進することができました。
ここから先はZルートと呼ばれる行程が続きます。みずほ基地までおよそ80キロメートルの距離まで近づいてきました。Zルートは、カタバ風と呼ばれる強い風が吹き、硬く締った雪面の凹凸が激しくなる難所が続きます。
先頭を走る雪上車では、およそ500メートル毎に立てられた旗竿を目標にして、全地球測位システム(GPS)で現在位置を確認しながら、進んでいきます。時には、ルート上に残されたドラム缶を車載のレーダーを使って進行方向の目安をつけながら進むこともあります。旅行中はメンバーの8人以外には頼る人はいませんので、ルートを間違えることが無いよう慎重に雪上車を走らせる作業が続いています。
|