49次隊でも内陸旅行の拠点として利用されてきたS16ポイントの整備と、店じまいが今年も行われました。 内陸旅行は旅程が長く物資も大量に牽引していく必要があるため、昭和基地のある東オングル島から南極大陸へその都度大量のソリと大型の雪上車を回航していく事は非効率的です。 そのため大陸への玄関口ともいえるS16拠点には大型の雪上車や、燃料積みのソリなどが配備されています。しかし、厳しい大陸の気象条件ではソリが風雪によって埋没してしまったりするので、ときどきソリや車両を掘り出しに行く必要があります。
今回は49次隊の内陸旅行がすべて終了したため、次にやってくる50次隊にS16拠点を引き継ぐための車両整備及びソリの掘り出しを行いました。 またS16の隣、S17という拠点には日本も参加している11カ国の国際共同事業「ドロンニングモードランド航空網計画(DROMLAN)」のための滑走路があり、その整備も今回のオペレーションで行われました。
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