今日午後、樺太犬慰霊祭が行われました。この観音像は、第1次観測隊とともに昭和基地にやってきて、日本に戻ることなく亡くなってしまった樺太犬の霊を慰めるために建てられました。第49次隊では、建立から50年近い年月を経た観音像を日本に持ち帰ることになったため、観音像を木箱に納める前に第49次観測隊隊員全員が集まって慰霊祭を行いました。
第1次観測隊では、南極大陸沿岸地域の調査は延べ1600kmあまりの距離を犬橇を使って行ったという記録が残っています。牛尾隊長から慰霊祭の経緯が説明されたのち、慰霊の辞、焼香に続いて、全員で当時の観測隊の様子に思いを至らせながら、亡くなった樺太犬の霊がやすらかなるように合掌して、慰霊祭を終了しました。
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