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エアロゾルゾンデ飛揚
2009年1月1日


測器
エアロゾルをカウントする装置(右)と気象観測用ゾンデ(左)。

 大気中にはエアロゾルという固体や液体からなる微粒子があります。このエアロゾルは日射の散乱・吸収をしたり、雲ができるときの雲核となるため気象や気候変化と関係しています。このエアロゾルを観測することで、南極域だけでなく、地球規模での物質循環の過程を知ることができます。

 対流圏から成層圏のエアロゾルを観測するためエアロゾルゾンデを飛揚しました。エアロゾルゾンデは気象隊員が毎日2回飛揚している気球よりも少し大きいものに、粒子を大きさ別でカウントする装置と気象観測用ゾンデを取り付け飛揚します。エアロゾルゾンデは気球が大きく、ヘリウムガスを充填する建物には入らないため、外で膨らまします。また、気球が地面などにぶつかって割れないように、風速が3m/s以下の条件で行わなければいけません。昭和基地は比較的風が強く、このような条件が整うことは珍しいですが、この日は風も穏やかで、高度約30 kmまで順調に観測をすることができました。

飛揚準備
建物の中には入らないため、外でヘリウムガスを充填します。


放球
うまく観測してくれますようにと願いをこめて放球。


上昇中
風が穏やかだったため、ほぼ真上に上がっていきました。

 
1月1日の気象情報
天気 くもり一時晴れ
日の出
日の入
最高気温 -0.6°C
最低気温 -5.5°C
最大風速 5.3m/s
 
 
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