通信ケーブルの修理補修
2015年5月24日
通信ケーブル補修作業
南極で生活をするわたしたちにとって大切な無線機。わたしたちは1人1台の無線機をいつでもどこでも携帯しています。それは単に業務連絡を取り合うためだけのものではなく、急な天候の悪化や屋外作業等に伴う安全の確認に欠かせない、文字どおり「命を守る」機器です。
先日、通信隊員の点検により、通信ケーブルが損傷していることが判明しました。通信ケーブルは基地主要部のすぐそばにありますが、海氷上を伝って架かっているため、簡単には手が届きません。しかしながら損傷は南極特有の激しいブリザードによるものと見られ、早急な対応が必要でした。
今回はその補修の様子を写真でご紹介します。機械隊員と建築隊員、そして通信隊員が現場へ向かい、3日間の作業で無事に修理を終えました。補修にあたっては写真のように高所作業を行いましたが、マイナス20度を下回る厳しい気温、冷たい風・・・、その上、極夜が近付いているため作業できる明るい時間は毎日3~4時間しかありません。それでも、皆が安心して無線機を利用できるように工事は毎日、慎重に進められました。
限られた人数での越冬生活ではこんな風に、互いの仕事を助け合っています。日々の安全・安心を確保するためには、日頃の丁寧な点検と、隊員同士のコミュニケーション、そして協力が欠かせないのです。
天気 | 日の出 | 日の入 | 最高気温 | 最低気温 | 最大風速 |
雪一時曇 | 10:58 | 13:38 | -14.7℃ | -19.2℃ | 10.5m/s |