VLBI観測 -天体から伝わる地球の動き-
2016年2月17日~18日
多目的衛星受信アンテナ(パラボラアンテナ)直径11m
基地主要部からアンテナまで
24時間のVLBI観測が行われました。
VLBI観測では、遠く離れた天体から発せられる電波を地球上の複数のパラボラアンテナで同時に受信し、その電波を受信した時刻の差を測ります。時刻の差からアンテナ間の距離を割り出し、過去のデータとの比較を行うことによって、地殻の動きを知ることが出来ます。
VLBI観測によって、大陸プレートの動きや地軸の傾きの変化などがわかるため、地震調査や人工衛星の制御などにも用いられるなど、私たちが住んでいる地球の姿を知るための重要な観測の一つとなっています。
今回の観測は、主に南半球の9箇所(オーストラリア、ハワイ、ブラジル、昭和基地など)のアンテナで130ほどの星の電波を受信しました。到達時刻の差の精度を高めるため、たくさんの星を観測します。
昭和基地のパラボラアンテナ(多目的衛星受信アンテナ)は直径約11mあり、風雪からの保護のため黒いドーム(レドーム)で覆われています。パラボラアンテナは、一つの星を計測し終わると次の星へ向きを変えます。大きなアンテナが動く様子はなかなかの迫力です。
レドームの中では、ひたすら星を追い続けるアンテナ。
衛星受信棟では、黙々とデータを確認する隊員。
日本から遠い遠い南極では、宇宙の果ての天体から地球の今を観測しています。
次の星へ向けて
天気 | 日の出 | 日の入 | 最高気温 | 最低気温 | 最大風速 |
快晴 | 4:05 | 21:03 | -1.0℃ | -7.4℃ | 8.5m/s |
天気 | 日の出 | 日の入 | 最高気温 | 最低気温 | 最大風速 |
ふぶき時々曇 | 4:10 | 20:58 | -2.0℃ | -6.8℃ | 23.4m/s |