南極圏初! 上空の水蒸気量とオゾン量を探る
2016年3月12日
水蒸気ゾンデ+オゾンゾンデの外観です
上空の水蒸気量は、地球温暖化やオゾン層破壊といった環境変動ととても関係が深いといわれています。
12日午前10時12分、上空の水蒸気量とオゾン量を同時かつ高精度で観測できる観測器(「水蒸気ゾンデ」と「オゾンゾンデ」を連結させたもの)を、ヘリウムガスを詰めたゴム気球に吊り下げて上空に放ちました。観測器は、地上から高度約30㎞までの水蒸気量とオゾン量を連続的に観測します。
この観測は南極では初めて実施されたもので、データの取得に無事成功しました。
高度約10㎞以上の成層圏というところは、非常に乾燥しているため、観測が難しい大気の層として知られています。今回の高精度観測は、成層圏の水蒸気量をより正確に把握することを目的として、オゾン層破壊に関連した極成層圏雲(真珠母貝雲)に見られる微細構造の研究に必要となります。
今後も継続的に観測を行い、地球温暖化を含めた気候変動の監視を続けていきたいと思います。
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