歯科治療
2017年9月6日
模型を使って指導を受ける大江
越冬隊には、医療担当として、医師が例年1名か2名参加しています。58次隊の医療は、消化器外科の大江と、総合内科の服部です。
それでは、隊員の歯に問題があったらどうするのでしょう?もちろん医療の二人で何とかします。ただし、到底日本の普通の歯科医院でされているような治療は望めません。悪しからず。
そもそも隊員の候補者は、歯科を含む厳密な健康診断、健康判定を経て採用され、事前にわかる問題には対処してから日本を出発しております。それでも越冬中に新たな問題が生じることはあります。
医療担当は、国内で歯科の研修を受けて参りました。特に、詰め物が取れた歯に仮詰めをする操作には、研修での体験が役に立っております。仮詰めすることは、隊員の日常生活にも、その歯の今後にとっても非常に重要なことです。
一方で、歯の必要な部分を見極めて削ることは、難しいので、ほとんど行いません。歯の炎症が抑えきれない場合には最終手段として抜歯を避けられない可能性があるので、研修では抜歯の仕方も習いました。それぞれの治療方針は、東京医科歯科大学のチームが相談に乗ってくださっており、心強い限りです。
しらせが昭和基地沿岸に停泊している間は、しらせの常駐歯科医に観測隊員も診ていただくことができます。そのため、越冬隊員が歯医者さんに会えない期間は約1年間です。その間を耐え忍び持ちこたえるよう、最善を尽くしております。
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