気象記念日と電波の日
2018年6月1日
昭和基地食堂にて行われた式典後の記念撮影
59次隊の越冬生活もおよそ3分の1が過ぎ去り、いよいよ6月を迎えました。この日、6月1日は気象記念日および電波の日であり、昭和基地でも記念式典がとり行われました。
気象記念日は、1875年6月1日に明治政府が東京気象台を設置し、気象と地震の観測を開始したことに由来するそうです。一方、電波の日は、1950年に電波法、放送法等が施行され、電波の利用が広く国民に開放されたことを記念して設けたそうです。
昭和基地の記念式典では、木津隊長の祝辞や担当隊員からの挨拶などが披露され、式典以外にも、記念品をかけたビンゴ大会や前夜に気象棟前でオープンした居酒屋「かまくら」などの企画で隊員一同楽しみました。昭和基地では、気象隊員が提供する天気実況や予報が、また通信隊員の管理する無線連絡が、基地建物の外で作業を行う上で非常に重要な役割となっています。今日の式典を通じて、隊員全員がその重要性を再認識し、改めて感謝するきっかけとなったのではないでしょうか。また、式典では気象隊員の夜食を日々準備する調理隊員や、通信隊員の外出時に通信ワッチを担当する隊員など、彼らの活動をサポートする隊員たちにも感謝状が贈られました。お互いがお互いを支えている観測隊の様子が垣間見られた一コマでした。
奇しくも、この日は非常に強い低気圧が昭和基地に接近中で、強風と地吹雪による視程の悪化のために、夕食後には外出注意令が、日付が変わる直前には外出禁止令が発令されました。59次隊初のA級ブリザードになるのでは?との噂もあり、気象・通信の両隊員たちは記念日の余韻に浸る間もなく、荒天の対応で忙しそうでした。
天気 | 日の出 | 日の入 | 最高気温 | 最低気温 | 最大風速 |
曇 | ─ | ─ | -6.3℃ | -17.1℃ | 34.8m/s |