3ヶ月に一度の健診
2019年6月28日
健康診断中の一コマ
注射される隊員も仲間に注射する医療隊員も少し緊張します
昭和基地は日本から14,000kmほどの距離にあり、宅配便も届かないし、食料・燃料・郵便などの物資輸送も年1回の南極観測船「しらせ」だけです。売店も銀行も役所もありません。もちろん病院もありません。
国内で身体検査を受け、1年4ヶ月にわたる南極での活動に支障がないことを確認しないと越冬隊員にはなれません。だから観測隊員は健康な人ばかりです。それでも日本とは比較にならないほど寒く乾燥した南極で長期間過ごせば体調を崩すことはありますし、怪我をすることもあります。その時は昭和基地にある限られた医療設備で治療をしなければなりません。体調の維持管理はとても重要です。このために越冬隊では3ヶ月毎に健康診断を行っています。60次隊でも3月と6月に健康診断を行い、今後も9月、12月に行う予定です。
血圧、体重を測り、血液や尿の検査も行います。
健康な隊員ばかりですし、昭和基地の食事はとてもおいしいので、隊員の一番の心配は体重やコレステロール値などのようです。結果が出たら、あちこちで数字を比べあっている姿が見られました。その後、自分で食事量をコントロールしたり、ランニングマシンで汗をかく隊員が増えたような気がします。
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