査読者の方へ
平素より『南極資料』の編集にご協力いただき、ありがとうございます。
査読のお願いをしております方々に向けて、査読に当たっての手順及び注意点をまとめましたので、ご確認ください。
論文投稿審査システムについて
『南極資料』ではオンライン投稿審査システム“Editorial Manager”を導入しており、査読依頼が当システムから電子メールにて送信されます。システムにログインすることによって、オンライン上でいつでも作業が可能です。
投稿審査フロー
査読・校閲の打診に対する回答状況や進捗状況は事務局で随時把握し、適宜「代理操作機能」を使用して担当編集委員、査読者の業務を補佐します。
論文の査読について
査読の目的・注意点
査読は、投稿された原稿の内容を改善する役割とともに、研究者、技術者間で共有すべき情報を選別する役割を持ちます。適切な査読は質の高い学術コミュニケーションを促し、もって極域科学分野の活性化に寄与することに繋がります。以下の指針及び評価のポイントを参考に、ご協力をお願いいたします。
査読依頼に関して
査読をお引き受けいただいた場合、下記の期限内に査読を完了させた上、査読結果を入力してください。
>査読期限:2週間以内(再校閲の場合も2週間以内)
なお、
1. 専門分野からかけ離れた内容の論文が送付され、査読不可能と判断した場合
2. 直接利害関係を持つような著者の論文が送付された場合
3. 長期の出張などにより、期限内に査読ができない場合
は、直ちに査読打診辞退の手続きをしてください。
また、論文に対する査読者の人数は、研究論文・研究ノート・レビューは2名、報告は1名です。
査読に際しての論文評価の指針(出版の目的など)
『南極資料』は南極地域観測隊の観測成果、南極観測資料を使用した研究成果、南極観測事業に関係ある研究成果を集約し、速報的に掲載することを目的としています。また、南極域に限らず、北極域等、極地全般についての科学的な諸研究成果及び公式記録になりうる記事も掲載します。
以下に評価のポイントを列挙しますので、査読に際して参考にしてください。
1. 適合性 | 『南極資料』の趣旨に合致しているかどうか |
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2. 論理性 | 論文の展開は論理的に一貫しているか |
3. 適切な引用 | 研究目的、課題に関する主要な参考文献を参照しているか |
4. 独創性(研究論文のみ) | 分析結果から導き出された考察が、先行研究との対比によって、新たな結論を提示しえているか |
5. その他 |
査読の結果
1. 査読の判定基準は以下の通りです。
「このまま受理」…特に指摘事項なし
「若干の修正後受理」…語句などの微細な修正ののち受理
「要修正/再校閲不要」…査読者からの指摘事項に関して内容の修正が必要であるが、再校閲(査読)の必要はなし
「要修正/再校閲必要」…査読者からの指摘事項に関して内容の修正を行った上で、再校閲(査読)が必要
「掲載不可」…投稿論文にかなりの問題があり、掲載を認める水準に達していない
以上の判定を踏まえた上で、1–100点の範囲で採点をお願いいたします。
2. 査読結果が「このまま受理」以外の場合は、その理由をご記入ください。
その他
『南極資料』では、査読につきシングルブラインド制を採用しています。査読者は査読時に原稿の著者名を知ることができますが、査読の依頼を受けた事実やその状況・結果、査読中の原稿の全部または一部の内容を他者に漏らすことのないよう、厳重に管理をお願いします。
1. 査読者は、査読した論文が出版されるまでは、その内容を自己のために利用しないでください。
2. 査読者は、原稿の内容が既存の論文と同一であることを発見したり、同一である疑いがあると判断した場合、及び当該原稿の中に捏造、改ざん及び盗用を発見したり、その疑いがあると判断した場合には、速やかに担当の編集委員へ報告してください。
参照:研究活動における不正行為への対応等(文部科学省ガイドライン):
http://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/fusei/