大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所

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所長挨拶

国立極地研究所は、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構を構成する研究所のひとつとして、地球、環境、生命、宇宙などの研究分野の研究者コミュニティと連携して、極地に関する科学の総合的な研究と極地観測を実施しています。

平成28年度から、6ヵ年にわたる第3期中期目標・計画期間がスタートしました。国立極地研究所では、極地で得られたデータや試料を基に、地球システムや地球環境変動の解明及び将来予測を目指して、先端的な技術と最新のモデリング手法の融合による先進的、学際的な研究を推進してまいります。

近年の北極海の海氷の急激な減少に象徴されるように、地球環境の変化を捉えることに最適な極地の観測の重要性はますます高まっています。南極観測事業では高度な観測手法を用いた研究や長期的なモニタリング観測、調査地域を拡大しての野外観測や海洋観測など、時間的にも空間的にも幅広く活動しています。また、北極研究については、この5年間実施したグリーン・ネットワーク・オブ・エクセレンス(GRENE)事業「北極気候変動プロジェクト」で大きな成果をあげ、さらに続いて、北極域研究推進プロジェクト(ArCS: Arctic Challenge for Sustainability)をさまざまな研究者コミュニティと連携して実施しています。加えて、北極域における環境と人間の相互作用の解明に向けた異分野連携を目指し、当研究所の国際北極環境研究センターと、北海道大学北極域研究センター、海洋研究開発機構北極環境変動総合研究センターが連携して、平成28年4月から、北海道大学にネットワーク型による「北極域研究共同推進拠点」が置かれました。

このように、両極域の科学データを着実に収集解析して、将来の地球環境の動向を見極めることは、国立極地研究所の大きな使命になっています。

これらの研究はいずれも国際的な枠組みである、南極研究科学委員会(SCAR)、国際北極科学委員会(IASC)やアジア極地科学フォーラム(AFoPS)などを通じた国際共同研究等の活動と連携して計画実施されています。日本は平成27年4月に、さまざまな国際的北極研究組織が、情報交換や研究交流、将来の研究計画などを集中して議論する場である「北極科学サミット週間(ASSW)2015」のホスト国として、大きな役割を果たしました。

研究者の養成も研究所の大きなタスクです。総合研究大学院大学の基盤機関として5年一貫制博士課程である複合科学研究科の極域科学専攻を担い、高度な研究能力とフィールドサイエンティストとしての力量を併せ持つ優れた研究者を育てます。

極地での観測・研究の成果は、インテルサット衛星通信システムを利用した学校教育現場への発信や、立川のキャンパス内にある「南極・北極科学館」での紹介、また全国各地での展示や講演などを通じて国民の皆さまに理解いただけるように努めてまいります。

情報・システム研究機構国立極地研究所の活動への、皆様のご理解とご支援をお願いいたします。

国立極地研究所長 白石和行

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