ArCS 北極域研究推進プロジェクト

リンク

北極域研究推進プロジェクト(ArCS)サンプルポリシー

北極域研究推進プロジェクト
運営委員会決定
平成28年2月24日

このポリシーでは、文部科学省の補助事業として国立極地研究所、海洋研究開発機構及び北海道大学が行う北極域研究推進プロジェクト(ArCS)(以下「本プロジェクト」という)で取得した各種のサンプルの取り扱いとその利用等についての基本的な方針を定めます。

1. 目的

本プロジェクトは、急変する北極域の気候変動の解明と環境変化、社会への影響を明らかにし、内外のステークホルダーによる持続可能な北極域の利用等についての適切な判断を可能とする、精度の高い将来予測や環境影響評価等を行うことを目的としています。
本プロジェクトでは北極域で極めて学術的価値の高いサンプルを取得することが予定されています。これらのサンプルは、人類共有の財産であり、研究・教育・産業界などの利用のために広く公開され、将来にわたって世界中で活用されることが重要です。これらの貴重なサンプルを長期にわたり保管し、利用しやすい形で提供することが、本プロジェクトに課せられた最も重要な目的の一つです。

2. サンプルの定義

本ポリシーで取り扱うサンプルとは、本プロジェクトで取得されたものを指します。
具体的には、生物、堆積物、岩石、海水、雪氷、大気等の採取及び取得物並びにアンケートやインタビュー等の調査研究等で得られた標本であって、知的財産を有さないものを指します。

3. サンプルの所有権

本プロジェクトで取得されたサンプルの所有権は、特別な取り決めがある場合を除き、それぞれの実施機関に帰属します。

4. サンプルの保管・管理・利用

本プロジェクトで取得されたサンプルは、実施機関において保管・管理され、その利用についてはそれぞれの実施機関に定められたルールに従います。

本プロジェクトは、以上の基本方針を担保するために、本プロジェクトに参加する全ての研究者及び研究機関等に対し本ポリシーに則ったルールの遵守を要請します。