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国際法制度課題

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北極域の持続可能性を支える強靭な
国際制度の設計と日本の貢献
北極域の持続可能性を支える強靭な国際制度の設計と日本の貢献

研究課題代表者 柴田 明穂
研究課題代表者:柴田 明穂(神戸大学)

概要

社会に安定と予見可能性をもたらすのが法制度です。非北極圏国である日本にとって、北極域に社会的安定を求める際の根拠となるのが国際的な法制度となります。

本研究課題は、北極域での自然環境的・社会経済的な急激な変化および地政学的な緊張に適応できる国際法制度のあり方を示し、北極域へのアクセスを計画するすべてのステークホルダーに安定と予測可能性をもたらすことを目標にしています。北極域における法の支配の維持と強化は、我が国の北極政策の支柱でもあります。

本研究課題は、北極国際法政策に関する実証研究に基づき、変容する北極域の持続可能性を支える強靭な国際制度の設計図を具体化します。

そのため第1に、北極国際科学協力の促進に資する国際制度構築・強化に向けた研究を行い、北極評議会や北極科学協力協定などについて研究します。

第2に、北極の海の持続可能な利用を促進する国際法のあり方について研究を行い、北極航路に関する国際法規制や中央北極海無規制公海漁業防止協定などについて研究します。

第3に、先住民族の権利と北極域の持続可能な発展に資する関連国際法の統合的研究を行い、国際人権法、国際環境法、国際経済法/投資法などの知見を北極域に総動員します。

こうした研究の方向性について、国際シンポジウムを開催して市民社会と対話をしながら進め、研究成果はポリシー・ブリーフなどとして広く日本および国際社会のステークホルダーに提供されます。

北極資源開発と国際法について議論する国際シンポジウムの様子
北極資源開発と国際法について議論する国際シンポジウムの様子
写真/柴田明穂(神戸大学)